十勝毎日新聞社ニュース
鉄路VS道路 競争に拍車 帯広−札幌間
特急すべて「スーパー化」
道東道開通で時間差30分
JR北海道は1日、ダイヤ改正を行い、帯広−札幌間で1日2往復運行していた特急「とかち」を「スーパーとかち」に切り替え、札幌までの移動時間は最大18分短縮された。これにより「おおぞら」(釧路−札幌間)を含めて、帯広−札幌間の全特急(12往復)がスーパー化され、利便性が高まった。24日には道東道の占冠インターチェンジ(IC)−トマムIC間(26.2キロ)が開通、都市間バスを合わせて、道東圏と札幌圏を結ぶ「陸路の競争」に拍車が掛かりそうだ。

1日のダイヤ改正で、旧特急とかちに代わり投入された新型車両「スーパーとかち」。道東圏・道央圏双方へのアクセス向上が期待される
JR北海道によると同日のダイヤ改正で、札幌−帯広間の平均所要時間は2時間41分から2時間36分に早まる。スーパー化に伴い、すべての車両に可動式まくらなどの付いた「グレードアップ指定席」を導入。JR帯広駅の米山和幸駅長は「さまざまな交通機関がある中、移動手段としては今後もJRを選んでもらいたい」と力を込める。
一方、ETC(自動料金収受システム)搭載車を対象とした特別割引効果で利用が伸びている道東道。2011年に道東道が全面開通すると帯広−札幌間は約3時間で結ばれ、JRとの時間差はわずか30分程度にまで縮まる。
東日本高速道路(ネクスコ東日本)北海道支社では、24日から占冠IC−トマムICを含めて道東道(占冠IC−本別IC・足寄IC)を利用した場合、通行料金から定額を割引くサービスを実施する。同支社帯広工事事務所(音更、奥潤一所長)は「割引効果は予想以上。今後もさらに利用拡大を期待できる」と話す。
都市間バスを運行するバス事業者も道東・道央圏双方へのアクセス向上を注視。十勝バス(帯広市)、北海道拓殖バス(同)など5社は都市間バス「ポテトライナー」を共同運行している。帯運観光(同)は7月、帯広−新千歳空港間の直通バス「とかちミルキーライナー」に関し、南千歳駅間まで延長するダイヤ改正を実施した。
帯広商工会議所の高橋勝坦会頭は「多くの観光客が訪れる道南・道央と比較しても十勝には魅力的な要素がたくさんあり『逆ストロー効果』も期待できる。『オール十勝』で現地情報発信をさらに強化していきたい」とし、陸路の競争激化は観光振興などでメリットをもたらすとみている。
(犬飼裕一)
※高橋勝坦会頭の高の字は異体字です。





