十勝毎日新聞社ニュース
石川氏圧勝 中川氏、初の落選 民主への期待感背景に
第45回衆院選は30日に投開票が行われ、道第11選挙区(十勝)は、前回衆院選(2005年)の雪辱を狙った石川知裕氏(36)=民主前、国民新推薦=が11万8655票で初勝利を飾った。9選を目指した前財務・金融相の中川昭一氏(56)=自民前、公明推薦=は8万9818票に終わり次点、初の落選を喫した。渡辺紫氏(60)=共産新=は1万1140票にとどまった。中川氏は惜敗率で自民党の他選挙区候補を下回り、比例道ブロックでも復活当選はならなかった。

当選確実となり万歳三唱する石川氏(中央)。左が池本本部長、右端は三津丈夫本部長代行(30日午後8時50分、帯広市内の選対事務所)
新人として臨んだ前回選挙で次点となり、一昨年3月に比例繰り上げ当選した石川氏は連合系労組を基盤に「政権交代」を訴え、若さを前面に出した。公示前に管内全域で後援組織を張り巡らせ、知名度が一定程度高まった。全国的な民主への期待感をバネに保守層の一部を吸収、選挙協力を結んだ新党大地・鈴木宗男代表との連携も奏功した。
選挙戦では税金の無駄遣い解消を前提にした「年金・子育て・農業」の重点政策を訴えて幅広い層に浸透。「政権選択」が最大焦点となる中、支持を着実に広げた。77%の高い投票率もプラスに働き、更別を除く全市町村で中川氏を上回った。前回票(8万4626票)から約3万4000票も上積みした。
中川氏は地元経済界、農業界が一体で支援。前回に続く連立与党の枠組みで公明推薦も受けた。農政通、8期連続当選で積み重ねた豊富な閣僚経験などの実績を強調、日米FTA交渉促進を盛り込んだ民主の政権公約を批判、「政権交代」に伴う十勝崩壊の危機を訴えた。公示後は盟友の麻生太郎首相や安倍晋三元首相ら大物政治家も投入し追い上げを図った。
半面、2月の失態会見で財務・金融相を辞任、郁子夫人と共に「おわび行脚」を展開したがイメージダウンの影響はぬぐえなかった。全国的な自民への逆風も重なり、支持者離れに歯止めが掛からず、前回票(10万7056票)を大きく下回った。
初挑戦の渡辺氏は消費税増税や改憲などに反対、年金、福祉、雇用対策といった党の独自政策を地道に訴えた。「建設的野党」を強調して共産支持層を固めてきたが、地元で政治経験を持たないことによる知名度の低さから支持を広げられなかった。自民、民主の2大政党の埋没傾向に苦しみ、比例票重視の戦い方も影響して前回の共産候補票(1万6145票)に届かなかった。
◇選挙号外
石川氏圧勝[PDFファイル:860KB]
◇開票結果
市町村別開票結果−前回との比較はこちら
◇関連動画
・石川氏インタビュー



