十勝毎日新聞社ニュース
トムラウシ山遭難 テントなしでビバーク 死亡のツアー客ら
装備不十分か
大雪山系の遭難事故で、9人が死亡したトムラウシ山(2141メートル)山頂近くで低体温症のためビバークした5人が、当初、簡易テントのツェルトのみで0度近い寒さをしのいでいたことが17日、道警への取材で分かった。道警は一行の人数に応じた十分な装備がなかったとみて調べている。
一行はガイド3人と客15人。強い風雨にさらされるなどして、客数人が体調を崩したため、7月16日正午すぎ、ガイド2人と客5人は山頂付近でビバークした。残りは下山したが、ガイド1人がテントを持って下山組を率いたことから、ビバーク組はテントなしで救助を待つこととなった。
道警によると、救助要請のため携帯電話が通じる場所を探していたビバーク組のガイドが、約1キロ先の南沼キャンプ地近くで非常用に置かれたテントやガスコンロなどを偶然発見。湯を沸かすなどして客の保温に努めたが、2人は凍死した。また、近くでビバークしていた別のガイドと客もテントがなく凍死した。
ツアーを企画した「アミューズトラベル」(東京都千代田区)の報告書によると、ガイドは会社あてにメールを送信した午後4時49分以降にテントなどを発見したという。客はテントなしで少なくとも4時間はビバークしていた可能性があり、道警は18日からの実況見分で遭難状況を確認する。
実況見分を順延 悪天候で道警
【新得】道警は、大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で18日午前7時から実施予定だった、遭難事故の実況見分について、悪天候のため19日に順延した。




