十勝毎日新聞社ニュース
衆院選公示 11区は3氏届け出
「実績」か「選手交代」か−12日間の舌戦
第45回衆院選が18日に公示され、12日間の選挙戦が始まった。道第11選挙区(十勝)では中川昭一氏(56)=自民前、公明推薦=、渡辺紫氏(60)=共産新=、石川知裕氏(36)=民主前、国民新党推薦=の3人が立候補の届け出を済ませた。受け付けは午後5時で締め切られ、3氏の争いになる見通し。全国的に政権選択が最大の焦点となる中、十勝は「実績」を説く自民、「選手交代」を訴える民主の両前職陣営の攻防が激しく、全国でもトップクラスの注目区となっている。30日に投票が行われ、即日開票される。
前回衆院選(2005年9月)から約4年ぶりの総選挙。年金、医療・介護などの社会保障問題や景気・雇用対策、子育て支援など、各党のマニフェスト(政権公約)に高い関心が寄せられている。十勝では農家の経営安定対策や農業国際交渉の行方、公共事業のあり方も問われている。
中川氏は午前9時半、帯広市東1南25の合同選対事務所前で第一声。緊急経済対策などの推進を強調し、「十勝の発展か崩壊かを選ぶ選挙」と訴えた。選挙期間中は実績などをアピールする。農業を中心とする1次産業や経済界の手厚い支持を基盤に、高い知名度を生かして議席維持を目指す。
渡辺氏は午前9時10分、市西16南2の比例・11区事務所前で「自公政権に審判を下し、新しい日本の針路をつくる選挙」と第一声。一昨年11月に立候補表明後、景気・雇用、年金、護憲など党の政策を訴えてきた。自民・民主の2大政党に対し、消費税増税反対など独自政策を打ち出し支持拡大を図る。
石川氏は午前9時45分、市東4南16の合同選対事務所前で「この国を改めるのに今こそ政権を変えなければ」と第一声。小選挙区初勝利に向けて小泉構造改革から続く現政権の是非を問い、若さを前面に出す戦術。連合系団体を基盤に、全国的な党への追い風も受けて一部保守票にも切り込む。
今衆院選は本格的な政権選択選挙となり、有権者の関心は非常に高く、拡大する無党派層の行方が大きな焦点。民主と選挙協力を締結した新党大地(鈴木宗男代表)の支持層の行方も注目される。

選対事務所前で衆院選の第一声を上げる中川氏(午前9時35分)
十勝の元気持続する戦い
この選挙の結果次第で日本は大変なことになる。元気があると言われる十勝は一番危ない。(民主党には)経済政策も産業政策も成長政策もない。(日米FTA締結で)農産物が無税で洪水のように入っても農家の所得は守る、そんなインチキは通用しない。
われわれもそうだが、十勝の農業、暮らしにも逆風が吹いている。どちらを選ぶのか。十勝の発展か崩壊か。その選択をする戦い。頑張る人が報われ、チャンスが与えられるような日本をつくらなければならない。
大変厳しい選挙だが、若い人たちからの激励、心の中にいる父親など多くの後押しを受け、大勢の皆様に支えていただきながら、何としても十勝の逆風を吹き払う、元気を持続する、日本の崩壊を防ぐための戦いを推し進める。
1953年東京生まれ。故・中川一郎氏の長男。東大法学部卒。日本興業銀行勤務を経て、83年衆院選に出馬し初当選。連続8期当選。農林水産相、経済産業相、自民党政務調査会長などを歴任。麻生内閣では今年2月まで財務・金融相を担当した。
◆第一声動画
11区事務所前で第一声を上げる渡辺氏(午前9時10分)
間違った政治の防波堤に
国民が主人公の、新しい政治を実現するために全力を尽くす。長く続いた自公政治、首相が(3回も)替わったが、生活はちっとも良くならない。医療難民、介護難民が十勝でも生まれている。入院・通院とも窓口で3割負担、こんな国はない。
後期高齢者医療制度を廃止し、お年寄りと就学前の子供の医療費を無料化する。農業では当面、食料自給率を50%に回復することを目指す。農業関係者に壊滅的な影響を与える日米FTAは止めなくてはならない。
自民、民主とも社会保障財源に消費税を増税すると言う。税金の使い方、集め方を変えることで財源を生み出すことはできる。建設的野党として間違った政治に対し防波堤の役割を果たしたい。歴史の新しい扉を開く選挙だ。
1948年芽室町生まれ。芽室高校卒業後、帯広市内の宮本商産に勤務。74年に共産党入党。82年から紋別市議を2期務めた。党道女性部長などを歴任、2004年参院選比例代表、05年衆院選比例道ブロックにも出馬した。党十勝国政事務所長。
◆第一声動画
合同選対事務所前で政権交代を訴える石川氏(午前9時45分)
政権交代で暮らしを守る
今回の衆院選は小泉構造改革の延長線上にある麻生自民党政権を存続させるのか、それとも政権交代を実現し地域重視、生活第一の政治に変えるのか。これが大きなポイントだ。小泉政権以降、景気が上向いていると言いながら暮らしはどうなったのか。
都市と地方、1人ひとりの所得の格差は広がり、親の格差によって子供の教育の格差まで生まれてくる。年金は消えてしまう。医療は地域では崩壊している。まさに国全体、地方が疲弊しているといえる。
根本から変えなければ国の仕組みや機構は変わらない。公共事業は必要なところはきちんと行うのは当然。新党大地の鈴木宗男代表とタッグを組み、比例区は新党大地へと声をかけていただき、新しい風を吹かせてほしい。
1973年足寄町生まれ。足寄中、函館ラ・サール高、早稲田大商学部卒。小沢一郎民主党代表代行の秘書を経て、2005年衆院選に道11区から初出馬(次点)。07年3月に比例道ブロックで繰り上げ当選した。党北海道第11区総支部代表。



