十勝毎日新聞社ニュース
塗り変わる空 華麗なショー 勝毎花火大会
2009年08月15日 13時56分

十勝の夏の夜空を舞台に、約1時間半の花火ショーが繰り広げられた(金野和彦撮影)
十勝の夏の風物詩「第59回勝毎花火大会」(十勝毎日新聞社主催)が14日午後7時半から、十勝川河川敷特設会場で開かれた。音と光の織りなす華麗な花火ショーが、道内外から詰め掛けた約18万人の観衆を魅了した。
雨天で延期となった前日から一転、この日は朝から好天に恵まれ絶好の花火日和に。打ち上げ開始時刻には星空が広がり、花火のキャンバスに彩りを添えた。
十勝毎日新聞創刊90周年の今年は「Re Frontier(リ・フロンティア)」を大会テーマに、5部構成で十勝の開拓の歴史や自然を表現。帯広市郷土芸能平原太鼓とナイアガラの共演で開幕し、全長200メートルの火の滝をバックに、迫力ある和太鼓の演奏を披露した。
音楽やレーザー光線を駆使したエンターテインメント性あふれるプログラムが続き、グランドフィナーレは錦冠花火の乱れ打ち。雄大な十勝の夜空を覆い尽くさんばかりに金色の光が降り注ぐと、会場はため息にも似た歓声に包まれ、多くの観客が消えゆく火の粉を名残惜しそうに見つめていた。
(丹羽恭太)

約2万発の華麗な花火が、18万人の笑顔を明るく照らした(14日午後7時40分、塩原真撮影)
14日に帯広市内の十勝川河川敷特設会場で開かれた第59回勝毎花火大会は、約2万発の大輪の花が帯広の夜空を焦がした。会場は管内外から訪れた約18万人の観客で埋まり、一発ごとに驚きの声と拍手が起きた。十勝の夏を締めくくる花火の演出に、観客は今夏最高の感動と興奮を味わった。
「全国2位」の演出に興奮
○…勝毎花火大会は、7月25日にテレビ朝日系(北海道はHTB)で放送された「スマステ!!」(SmaSTATION!!)で、「この夏、絶対見たい!全国の花火ランキングベスト20」で全国2位を射止め、一躍注目を集めた。
札幌から3家族11人の大所帯で訪れた川岡裕美さん(34)=主婦=は「テレビで全国2位と知って、見たくて仕方なかった。札幌ではこんなに間近で見られる花火はない」と興奮気味。両親を連れて札幌から会場入りした佐々木恵さん(34)=会社員=は「全国2位はすごいと思い、両親を誘ってきた。これほどの規模や演出はほかにはない」と話した。浴衣姿で見物した市内の浅井さん=白樺学園高=と内田さん=帯広大谷高=は「全国2位に選ばれ、自慢できるものが地元にあってうれしい」と声をそろえた。
(山崎大和)
キャンプ客が堤防にずらり
○…十勝川河川敷運動公園(東4〜11南2付近)の堤防には、道内外のナンバーを付けたキャンピングカーやワゴン車がずらりと並んだ。花火開始の数時間前からテントの中で休憩したり、バーベキューを楽しみながら花火に向けてスタンバイする人々の姿が多く見られた。5月からキャンピングカーで道内巡りを続け、7日に帯広入りしたという大阪府の自営業前田章さん(52)は「毎年来ている。帯広は涼しいので観覧するのにも快適」と話し、妻の春栄さん(50)は「(打ち上げる)数が多くてすごくいい。北海道で一番の花火大会」と太鼓判を押した。
(澤村真理子)

アイヌ伝統の歌と踊りで観衆を魅了した保存会のメンバー(金野和彦撮影)
○…第2部「古(いにしえ)の時の流れ・十勝の軌跡」では、北海道・十勝の原点を表すためアイヌ古式舞踊の帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)が出演。会員22人が夜空に響き渡るウポポ(歌)に乗せて舞を披露すると、会場は荘厳な雰囲気に包まれた。
帰省先の札幌から訪れた名古屋の会社員佐々木啓介さん(25)は「北海道出身でもついついアイヌ民族のことを忘れてしまいがちなので、こうして歴史を伝える機会を持つのは素晴らしいこと」と話していた。酒井会長は「大勢の方に見ていただき、新鮮な気持ちになれた」と出演を喜んでいた。
(丹羽恭太)
障害者席で観覧「帯広の人優しい」
○…会場東側に設けられた身体障害者専用コーナーでは、道内外の35組が観覧した。「ボランティアの輪・あんだんて」(島道子代表)のメンバーと、昨年の花火大会からあんだんてに協力している帯広南商業高写真部の西島啓喜顧問ら計6人が案内役を務めた。
札幌市から家族ら11人で初めて訪れた金谷和子さん(80)は「すごくきれいだと聞いて楽しみにしていた」と笑顔を見せ、孫の中西恵子さん(36)は「駐車場も近く、トラックのトイレも充実している。(スタッフの)皆さんが親切で帯広の人は優しいと思った」と話していた。
(澤村真理子)
◇関連動画
勝毎花火大会フィナーレ1
勝毎花火大会フィナーレ2
勝毎花火大会フィナーレ3





