十勝毎日新聞社ニュース
トムラウシ山への避難小屋設置要望へ
【新得】大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)で、一夜にして中高年のツアー客8人を含む9人が死亡した遭難事故を受けて、十勝管内新得町は再発防止策の検討に着手した。22日午後には、山小屋の設置管理者である道に対し、口頭で、事故の発生現場のヒサゴ沼避難小屋から短縮登山口の間に、避難小屋の新設を要請する。
町としては、町内で一度に9人の命が奪われた事故を重く受け止め、道警の捜査とは別に、地元として今回の事故を検証、教訓とする必要があると判断した。
今回の遭難事故の直前にも、登山客が前トム平付近で転倒して足首を骨折、寒さの中で一夜を明かした。また、ヒサゴ沼から短縮登山口までは8−10時間の行程と比較的長いことから、不測の事態に対応できる建物が途中に必要との意見が上がった。
22日午後、安全登山に関する緊急の注意喚起で、作製したチラシを東大雪荘と町、新得署に持参する十勝支庁に対し、田中透嗣副町長が口頭で避難小屋設置を要請する。具体的な場所などの提案はしないものの、町の協力姿勢も示す見込み。
町では今後、商工観光課と遭難対策を担当する総務課を中心に、具体的な再発防止策の検討に入る。論議によっては町内の山岳会など専門家を招きながら、国や道に対する要望や、町で取り組み可能なものなどを精査していく考えだ。また、道などに対し、登山客の安全を守るガイドのレベルアップ策なども求めていく考え。
田中副町長は「トムラウシ山を事故なく安全に楽しんでもらうことが大事。早急に中身を詰めていきたい」と話している。




