十勝毎日新聞社ニュース
帯広から誕生 プロ囲碁女流棋士 21歳下坂さん

「タイトルを狙い、普及活動にも力を入れる」とプロ棋士としての目標を語る下坂さん
道内出身で初
「タイトル狙い普及活動も」
【東京】帯広市出身の下坂美織さん(21)=早稲田大3年=は、4月から日本棋院のプロ囲碁棋士として活動する。今月に開かれた採用試験で優勝、道内出身のプロ女流棋士誕生は初。下坂さんは「タイトルを狙える棋士になりたい。十勝などでお世話になった人に恩返しするため、普及活動にも力を入れる」と話している。
日本棋院のプロ棋士は現在319人で、うち女性は59人。女流棋士採用試験は全国の予選を勝ち上がった8人の総当たりで行われ、下坂さんは6勝1敗の成績で優勝した。プロ試験挑戦は4回目だった。
父親の影響で小学2年から囲碁を始めた下坂さんは、帯広第五中から函館白百合学園、早大に進学。高校1、2年時に全国大会で連続優勝したが、「プレッシャーに負けることが多かった」とそれ以降は勝ち切れない大会が続いた。
プロ試験は最終局の勝者が優勝という大事な対戦に。家族や友人の応援を力に変え、今までにないプレッシャーをはねのけて勝利をつかんだ。「かなり運があった」と謙遜(けんそん)するが、「ここ一番で勝てたことは自信になる」と笑顔を見せる。
「正解がなく、自分の好きなように打てる。勝ったときは気持ちがいい」と囲碁の魅力を語る。普段は穏やかな表情だが、碁盤に向かうと一変。「にらんでいるようで、『怖い』と友達から言われるんです。囲碁に関しては負けず嫌い」と苦笑する。
卒業までは学生生活との両立が続く。女性や子供など多くの人が囲碁に親しんでほしいと願い、「普及のため、ぜひ十勝で対局したい」と語る。
(池谷智仁)





