鉄道のまちにSL全盛時代の雄姿
1907年、道東と道央を結ぶ狩勝トンネルが開通した。以来、新得は機関庫が開設されるなど「交通の要所」「鉄道のまち」として名をはせた。町内には鉄道にゆかりあるさまざまな記念物が展示され、発展の歴史を刻んでいる。
国道38号沿い、新得山スキー場入り口には、SL全盛時代の雄姿をそのままに残すD5195(通称デゴイチ)が展示されている。1,000分の25の急こう配、急カーブの難所として知られた狩勝峠で貨車を引っ張ってきた力強さは、そのずんぐりした体形からもうかがえる。
新得機関区が廃止され同機関区にゆかりある機関士などが「新得機友会」を発足して25年。年1回、機友会の手によりD51の化粧直しが続けられている。
菅原貞会長は「何といっても難所を乗り越えてきた働きもの。 故障も多く、自分の子供のように世話をしてきた思い出がある」。
ペンキを塗り直し、動輪や車体を磨き上げることを楽しみにしている元機関士たち。眠りについているD51もこのときばかりは往年の雄姿がよみがえるよう。
そのすぐ上を振り子特急があっという間に行き過ぎていく。時代の流れは早くとも元機関士たちの歴史は機関車とともにある。
(新得支局=道下恵次)(00.5.8)
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