十勝毎日新聞
KACHIMAI
No.1 NEWS PAPER IN TOKACHI HOKKAIDO SINCE 1919


歴舟川・清流日本一の看板

写真
歴舟川をまたぐ大樹橋の中心に立つ「日本一の清流」看板。
夜はライトアップされ、行き交う車にアピールする


川を守る心忘れないように
 大樹橋を通った人は、ピーチクと声高に響くヒバリのさえずりに驚き、思わず姿を探した経験があるかもしれない。声の正体は橋の中央に立つ「日本一の清流・歴舟川」の看板。てっぺんのスピーカーから大樹町の鳥・ヒバリの鳴き声が1日3回流れ、川を渡る子どもたちを見守っている。

 日高山脈に源を持ち、大樹市街を二分しながら太平洋に流れる歴舟川は、1987年から3年連続と91年、93年の計5回、旧環境庁の水質調査で「日本一の清流」に認められた。看板は91年の完成で、上部が記念モニュメント、下部が水位計という形で、町と帯広土現が協力して建設した。

 全長64・7キロの多くが自然の形で残る清流は、カヌー愛好者や釣り人、キャンプを楽しむ家族連れにと、幅広く愛される貴重なフィールド。町の山田三雄建設課長は、「清流を守る心を忘れないようにと建てました。歴舟川は源から太平洋まで、大樹町だけを流れる川。きれいでも、汚れても、だれのせいでもない。だからこそ町のシンボルなんです」と話す。

 3年連続で清流日本一に輝いた歴舟川が、90年にPHが基準値を超えて対象外となった時、「もう一度日本一を取り戻そう」と結成されたのが自然愛好者の団体「歴舟川の清流を守る会」。魚道の視察や流木拾い、河畔の植樹、歩く会などの活動を続けている。

 「みんな歴舟川とともに育ってきた」と語る奥田真行会長は、川の現状を厳しく見る。「水はきれいだが、生き物がすめなくなっている。上流に砂防ダムができて川底が出てしまい、魚がいなくなった。川の蛇行でできる沼や池がなくなり、ヨシによる浄化がなくなってしまった」

 それでも最近は砂防ダムに魚道が付き始め、会の調査で魚のそ上も確認した。「今の子供のその次の世代までかかるかもしれないが、時間をかけて徐々に『生きた川』を取り戻していってほしい」。「日本一の清流」の言葉には、川とともに生きる町民の願いが込められている。
(大樹・小林祐己)(01.10.10)


天馬街道〜十勝への入り口酪農家・久保さんのチーズ喫茶室
唯一残った個人経営雑貨店・竹市商店豊似小学校の二宮金次郎像大樹・石坂善七の碑
|歴舟川・清流日本一の看板|スペースシャトルの看板柏林公園のSL忠類「道の駅」ゾーン
うらがみミート丸山と展望台すももの里ヤチカンバ旧国鉄広尾線跡屋外図書庫
ハスカップミル公碑

清水編芽室編幕別編豊頃・浦幌編


HOME