十勝毎日新聞
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乳神神社

写真
緑に囲まれている乳神神社


女性の乳房に似た大木のこぶ
町を見下ろすように、山の中腹に建つ浦幌神社。その本殿横の小さな祠(ほこら)には、祈願すると母乳が出るようになるという「乳授姫(ちちさずけひめの)大神」が祭られている「乳神神社」が建っている。

ご神体は、町内瀬多来地区にあったナラの大木に付いていた女性の乳房に似たこぶ。大正末期に同地区に開拓者が入植したときには、既に炭焼きとして住んでいた人たちに乳神として祭られていたという。戦後、大木が倒れたことからこぶの部分だけを切り取り、近くの瀬多来神社に移された。1982年からは現在の場所で祭られている。
浦幌神社の背古政裕宮司によると、瀬多来地区にいた炭焼きの夫婦が子供を授かった。しかし、母親の母乳が出ず困っていた。一緒に住んでいた老婆がこぶが付いていた大木に願いを掛けたところ母乳が出るようになり、祭られるようになった。うわさを聞いた池田や本別、遠くは東京や九州などからもお参りに来る人がいたという。
今でも、乳神に願い子供を授かったという釧路の夫婦は、毎年、乳神のお祭りには参拝に訪れている。御利益があるのは人ばかりでなく、馬が出産し乳が出なくお参りしたところ出るようになったという話も残っている。
大木が立っていたところは現在、日立建機の敷地となっているが、2代目のナラの木がしっかりと成長しており、話を聞いた同社では竹垣で囲い保存、静かに成長を見守っている。
(豊頃・平田幸嗣)(00.12.27)


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