「でんぷん」へのこだわり象徴
国道を走り豊頃から浦幌に入ってすぐ、広い畑の中に建つ、真新しい巨大なタンクが目に飛び込んでくる。東部十勝農産加工農協連(郷茂会長)のバレイショでんぷんを貯蔵するサイロだ。
直径30メートル、高さ35メートル。最上部まで登るには階段しかなく、職員が点検などで一気に上がると息が切れてしまうという。このサイロには1万トンのでんぷんを貯蔵することができる。内部ではオランダ製の機械がゆっくりと回り、投入されるでんぷんを平らにならしていく。
東工連は7町9農協で構成。でんぷん工場再編で、今年からJA豊頃町が新たに加わり工場の処理能力を以前の1.3倍ほどに増強した。
製造ラインが稼働するのは、バレイショが収穫される8月下旬から11月中旬までの約3カ月間。この間、1日に大型ダンプ120台分、約1,200トンのバレイショが次々と運び込まれる。職員は24時間2交代で作業にあたる。今シーズンは84,000トンを受け入れ、約2万トンのでんぷんを製造しサイロに一時保管した後、袋詰めされ出荷される。
「本当だったらサイロを建てなくてもいいんだけど」と職員は言う。サイロがなくても袋詰めし、倉庫に積み上げ保管しておくこともできるが、下になったでんぷんが締まって固くなりユーザーから「使いづらい」とクレームがつくという。「でんぷんの品質は問題がないんだけど。製造コストは高くなるがユーザーの要望にはこたえないと」と職員はサイロを見上げていた。
(豊頃・平田幸嗣)(00.12.24)
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