川の流れと共に時代超え
幕別市街の西側の玄関口、止若(やむわっか)橋。帯広側から車を走らせると、相川の平たんな農村の眺めはこの止若橋で一転する。猿別川の向こう岸は土地が盛り上がっているため、まるでこんもりとした緑の中に、街が包まれているよう。美しい光景だが、かつてはこの地形のために、猿別川を越えるのは大変なことだったという。
止若橋が初めて架けられたのは1906年。現在の橋よりもやや上流に位置していた。盛り上がった土地の低いところに橋が架けられ、幕別町百年史には「急な坂道を下りたところにあった。急な坂道は人、自転車、乗合自動車の難所であった」「猿別川が増水すると、橋上を増水した水が流れる光景は、さほど珍しいことではなかった」と、かつての苦労を忍ばせる記述がある。現在の橋は55年に完成した。
止若橋の下に視線を下ろすと、河川敷にはパークゴルフ場、サーモンコースが広がる。夏場なら青々とした芝生に行き交うプレーヤーの姿が橋の上からも望め、パークゴルフ発祥の地にふさわしい風景をつくっている。
その名門コースがここ数年、猿別川に泣かされている。大雨が降るとたびたび水と泥をかぶり、今シーズンはヒエの種まで運ばれてきた。根付いたヒエは刈っても株を作り、ボールのイレギュラーを招いた。河川敷のコースの宿命だ。川はいつの時代も人々の暮らしを支え、半面、人を超える力を見せる。10月に愛好者の手で整備されたコースは今、雪の下でゆっくりと休息しながら、春を待っている。
(幕別=福本響子)(00.12.18)
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