勝毎ジャーナル
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『晩秋の高原』長尾栄三

初冬の十勝題材に

写真
「晩秋の高原」1979年、油彩・キャンバス、130.3センチ×162.1センチ

今回の展覧会には、十勝ゆかりの作家たちの作品も何点か出品されている。この作品もその一つだ。紅葉も終わり、枯れた平原。空気が冷えてくる時期の十勝をよく表している。

長尾栄三(1931〜1993年)は、帯広市生まれ。平原社美術協会、道展などで活躍し、人材の育成にも尽力した。

この風景は、鹿追の市街から然別湖に上っていく途中にある扇が原展望台からの眺め。「“十勝はどこへ行っても地平線があって描きづらい”とよく言っていた」(妻、フミ子さん)という長尾は、ここを気に入り、何度かスケッチに訪れ、手元が暗くなるまで描き続けたそうだ。


同じ場所からの作品が何点か残されている。「それで大作にしたいと思ったのでしょう」(フミ子さん)。

写実的な作品の中でも、完成度の高いものの一つに仕上がった一点だ。(福本響子)

道立帯広美術館「北海道はどう描かれてきたか」は5月22日から6月17日まで。入場料は一般730円、高・大生410円、小・中生300円。


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