勝毎ジャーナル
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挙 式

”らしさ”求め多様化

海外、少人数…2人が満足できればいい
ドレス姿は見せたい 親の希望で披露宴

 「媒酌人はお立てになりますか」―。北海道ホテルの営業課長、小野寺昌明さん(43)は婚礼部門を担当して十数年になるが、3、4年ほど前から、婚礼の最初の打ち合わせでは決まってこう切り出すようになった。
 一昔前なら当たり前だった「媒酌人」。現在では、同ホテルで挙式するカップルのうち、7割以上が媒酌人を立てないという。
 出席者の人数も変化している。小野寺さんがこの業界に入ったころは200人、300人クラスの披露宴は普通だった。正確に算出していないが、今では平均すると100人を切る。50人未満で、親類や親しい友人のみのパーティー風の披露宴も珍しくない。
 「媒酌人は一つの例にすぎませんね。時代とともに、結婚式もずいぶん変わりました」と小野寺さん。

写真
多くの女性のあこがれの「ウエディングドレス」。ただ、式に対する意識については年々多様化している(本文とは関係ありません、写真・川崎想子)

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 帯広市周辺では毎年約1,700組のカップルが入籍している。市内のあるホテル幹部は「そのうちの7割、1,200組ほどがホテルなど専門の式場で結婚式・披露宴を行うのが普通だったが、その割合は年々減少傾向。今後も少子化で利用が増える要素はない」と漏らす。
 結婚式は絶対こうでなければならないという図式はもはや崩れているのだ。
 池田町の公務員、大八木禎(ただし)さん(31)と由美子さん(32)夫妻は28日、ハワイ・オアフ島で挙式する。両親や兄弟など11人が同行。既に先月入籍済みだが、披露宴はしない。海外式は2人で決めた。
 「これまでに多くの結婚式に出席しましたが、いかにも義理で来たような人、酒をつぎ回る親族などの姿を見て、式はだれのためなんだろうって常々思っていました。結婚する私たちが満足できる式にしたかった」と禎さん。

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 市内の富士トラベルサービスでは、海外挙式のツアーの申し込みが5年前に比べ2倍になった。営業主任の坂井司さん(28)は「本当に祝福してくれる人が出席し、思い出に残るのが海外挙式のメリット。旅行を通じ、両家が親密になれることも大きい」と力説する。
 一方、市内のむとう写真館では3、4年前から、披露宴はせず写真撮影のみで済ますカップルが急増。同館では5年前から自前でウエディングドレスを用意し、ヘアメークにも対応してきた。現在では年間50組ほどが利用。これはスタート時の5倍に当たる。
 社長の武藤敏章さん(66)は「金銭的に披露宴ができないから、という人は少ない。あるカップルは『周りには写真を見せて結婚の報告にし、その分、新婚旅行を豪華にします』と言っていた。今の人たちはお金を有効に使うんですよ」と驚く。

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 ただ、「一度きりだもん。別に心から祝福してくれなくたっていい。できるだけ多くの人にドレス姿を見てほしい」(市内24歳女性)、「別にどちらでも良かったけれど、親にせがまれ、通り一遍の披露宴を行った」(27歳女性)との声があるのも事実だ。
 市内でオリジナルウエディング企画を行うブライダル専門店・アトリエセツコの柏倉雪子さんは「結婚だけとは限らないが、情報化・個性化社会のなかで、結婚式に対しても“2人らしさ”を求めるカップルは今後ますます増える」としている。(つづく)(佐藤いづみ)(00.6.28)

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