勝毎ジャーナル
KACHIMAI
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出会い

”相手探しの場”盛んに

一人は嫌 だけど妥協もしたくない
彼に不満ないけど イイ男いれば…

 「きょうもダメだった」
 6月のある日曜日、帯広市内の飲食店で開かれたカップリングパーティーに参加した、市内の機械修理メーカーに勤める洋さん(43)=仮名=はつぶやいた。意中の女性とうまくいかなかったという。標準よりちょっと太めだが、眼鏡に背広姿、いかにもまじめそうだ。
 洋さんは中学卒業後、首都圏で集団就職。女性と恋に落ち、7年間交際した。結婚を考えたが、一人娘の女性の両親は入り婿を望んだ。洋さんも一人息子。結局、帯広へ戻ったのを契機に交際は終わった。以後、女性には目もくれず、がむしゃらに働いた。
 気付くと30代になっていた。周りは既に皆、落ちついていた。洋さんは毎日が家と会社の往復。その生活の中で女性との出会いはなかった。カップリングパーティーに参加しようと決めた大きな理由だ。

写真
「出会いが少ないと嘆く男女が余りにも多い」。関係者からはこんな声が聞こえてくる。ただ、いつどこに出会いがあるか分からない…(本文とは関係ありません、写真・金野和彦)

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 タウンページの「結婚相談」を開いただけでも約30社の業者がある。ある業界関係者によると、十勝でカップリングパーティーや会員制結婚紹介が盛んになってきたのはここ10年ほどという。
 「信頼と真心」「自然な出会い」などとアピールしながらしのぎを削っている。こうした結婚ビジネスが活発化している背景に、「最近、出会いがないと訴える若い男女があまりにも多い」(複数の業界関係者)点があるという。
 洋さんも以前、入会金が数十万円もする結婚相談所に何社も登録していた。今でも2社で待機している。パーティーのたぐいも毎月2、3回は出る。そこで出会った女性と何度か交際したこともあるが、結婚観が違い数カ月で別れることが多かった。そのたびにまた、パーティーに顔を出す。
 「一人で老後を迎えるなんて絶対に嫌だ。でも、妥協もしたくない。どうせ普通に生活しても出会いがないし、(結婚が)決まるまでパーティーに通い続けるでしょうね」。洋さんは自ちょう気味に言った。

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 市内の看護婦、裕子さん(21)=仮名=は、今いる彼に不満は特にないが、カップリングパーティーには喜んで参加する。
 「低金額でイイ男と飲めるなんてこんないいことはない」と笑う。女性は男性より半額程度に料金が設定されているケースが多いからだ。「パーティーに出ると、自分に自信がつく。男性が持ち上げてくれるから。今のカレよりいい男がいれば乗り換えちゃう」とも言ってのける。
 3年前からカップリングパーティーを主催している市内の飲食店「イエスタディ」の北原真知子さん(52)は「参加の動機は“その場を楽しもう、友達をつくろう”という派と、“真剣に結婚相手を探そう”という派に分けられる。全般的に女性より男性、年齢が高くなるごとに結婚を真剣に考えている傾向が強い」と分析する。

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 一方、市内のあるホテルの20代の婚礼担当者は、これだけ結婚ビジネスが盛んな時代に、「出会いは結婚相談所」というカップルが一組もないのはおかしい、絶対に何割かいるはずだ、と常々感じている。「お金を払ってまで相手を見つけていると思われたくはないんでしょうか。けど、お金を払ってでも出会いがほしい。人間の心理って難しい」と漏らす。
 また、市内の主婦久美子さん(27)=仮名=は昨年結婚した学生時代の友人から「インターネットのチャットで知り合った人と交際3カ月で結婚した」とのはがきが届き、驚いた。
 「顔も見たことがない人と結婚なんて、私には考えられない。時代の流れですかね…。出会いはどこに落ちているかは分からない。どんな出会い方でも、本人たちが幸せならとやかく言う必要はないんじゃないのかな」 (つづく)

 人生のビッグイベントの一つが「結婚」。しかし、一口に結婚といっても、時代の流れとともに、出会いの手段から結婚式の形態など、確実に変化している。また最近になって、パラサイトシングルやシングルマザーといった言葉が流行となるなど、結婚に対する意識そのものも変わりつつある。6月はジューン・ブライドで、結婚に対する関心が高い時期。十勝における結婚を取り巻く“変化”の様子を4回にわたって展開する。
(佐藤いづみ)(00.6.27)


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