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十勝毎日新聞社
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Obihiro Tokachi Hokkaido Japan
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[2007.04.19]
      “庁内対決”となった函館
         現職と前助役一騎打ち

手取り合って市政推進した2人
 3選を目指す現職の井上博司氏(70)と、助役として井上市政を支えてきた西尾正範氏(58)による“庁内対決”となった函館市長選。組織の推薦を受け、2期の実績を訴える井上氏に対し、西尾氏は組織や団体に頼らない草の根選挙を繰り広げている。

 約半年前までは、2氏は手を取り合って市政を進めてきた。亀裂が入ったのは、市街化調整区域への老人ホーム建設計画をめぐって。計画を断った西尾氏に、情報誌やインターネットメディアで中傷記事が相次いだ。

井上博司候補 西尾正範候補
 西尾氏は昨年12月末に辞職し「井上市長が福祉部に建設の再検討を指示した」と告発。議会でも再三取り上げられたが、疑惑解明には至らなかった。曲折を経て、反井上で結束した高校時代の同級生らに推され、2月下旬に出馬表明した。

合併など2期8年間の実績強調
 「相手候補の中傷に惑わされることなく…」。15日の井上氏の出陣式で、応援弁士が呼び掛けた。井上氏は第一声で、北海道新幹線の着工や渡島東部旧4町村との合併など2期8年間の実績を強調、「新幹線はあと7、8年でやってくる。それまでに新時代にふさわしい基盤づくりを」と訴えた。

 自民党、民主党道8区総支部から推薦、公明党から支持を得ている。経済界や業界団体への浸透度合いも深く、組織型選挙を進める。

選挙カーを拍手で見送る支持者。身内の戦いが注目を集めている
市政の刷新訴え草の根選挙展開
 一方の西尾陣営では、出陣式で選対本部長が「きょうのよどんだ天気が函館の現状」と、市政の刷新を叫んだ。西尾氏は井上氏の箱もの行政を批判、「組織のリーダーは揺るがず、部下を守らなくてはならない。地に足を着けた行政を行っていく」と決意表明した。

 大きな組織はないが、元民主党道議や市職労OBが応援に掛け付けている。選挙戦に入ってからは街頭演説を精力的にこなす。

「結局はコップの中の争い」
 函館が抱える課題は少なくない。昨年1年間で人口が約3500人流出し、2006年末の人口は約29万3500人となった。道内他都市と同様、少子高齢化も深刻。経済活性化や漁業振興、福祉施策の充実、財政の健全化などが山積している。合併された地域からは均衡ある発展を望む声も強い。

 井上、西尾両氏とも少子化対策などを公約に掲げる。ただ、“泥試合”感は否めず、有権者の一部からは「いろいろあったが、結局はコップの中の争い」「市役所出身で、どちらがなっても市政は変わらないのでは」との冷ややかな声も聞こえている。
(統一地方選取材班)



<函館市長選候補>
(敬称略、年齢、党派)
◆井上博司(70)無現(2)
◆西尾正範(58)無新


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