| 十勝毎日新聞 | KACHIMAI | ||||
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| 50メートルプールでも浮かべることができません−。全長67・8メートルという巨大な無人飛行船がこの春、大樹町の多目的航空公園に登場する。 将来的には高度20キロの成層圏で浮かべ、人工衛星のように通信や放送に役立てる。同公園で行われる定点滞空飛行試験では機体を上空約4キロまで移動させ、一定位置に常駐する技術を確立する。 このため飛行船とはいえ、従来のイメージとは全く異なる構造。機体の膜材や動力、通信機器に最新の科学技術が凝縮されている。 実験機は幅17・5メートル、高さ20メートル。全装備を合わせた重量は6・4トンというビッグサイズだ。 軽量化するために機体は軟式構造を採用。成層圏は気圧が低いため、外皮の膜材には丈夫で気密性が高い「ベクトラン」などを使った。厚さは0・2ミリで軽いほか、燃えにくいなどの特徴を備えている。 内部は空気のほか、燃えない安全なヘリウムが入っており、浮力を出す。動力用のプロペラは船体の下部に2つ付ける。高層の強風にも負けない強力な電動式だ。これで移動と方向転換を行う。 その周囲には全地球測位システム(GPS)の補正受信機や飛行制御計算機などが搭載されており、遠隔、自動操縦が可能だ。 現在は公園内の格納庫で組み立て作業中。今後、本体に尾翼や動力機が備え付けられ、3月までに最新鋭の飛行船が完成する予定だ。(浅井文人)(おわり)(04.01.24) |
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