勝毎ジャーナル
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悲願達成

“世界規模”地域挙げ歓迎へ

受け入れ準備急ぐ

 「オリンピック並みのビッグイベントが突然、十勝に来る。しかも準備の時間はあと11カ月」(関係者)。世界を疾走するスター選手たち、大舞台でしのぎを削るトップメーカーのチーム、それを追う国内外の10万人−数十万人とも予想されるファン、各国のVIP…。十勝の実力が問われるWRC(世界ラリー選手権)「ラリー・ジャパン2004」の来年9月の開催が決まった。

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セレモニー会場でパリからの開催決定の電話を受ける砂川敏文市長。後方右は鈴木孝昌市議会議長、奥は後藤純一毎日新聞社ラリー事業室長
■APRCの10倍

 「涙出ちゃったよ」。16日夜、とかちプラザでWRC開催決定報告を受けてのくす玉割りを終えた浜田始ラリー北海道支援の会運営委員長はステージ脇で、目頭を押さえた。十勝でのラリー開催の話が持ち込まれたのは5年前の1998年。ごく一部の選手、ファンしかいなかった十勝で人一倍ラリーを勉強し、先頭に立って懸命に理解を求めて東奔西走してきた。「もうあすから(準備を)始めないと。選んでもらったことにしっかりと恩返ししたい」と表情を引き締める。

 今年9月に十勝で開催されたアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)「ラリー北海道2003」は競技3日間で4万400人の観客を動員し、経済効果は30億円とも見込まれる。そのAPRCをもはるかにしのぐのが世界の頂点に立つWRC。「規模は5倍、いや10倍」(後藤純一毎日新聞社ラリー事業室長)といい、参加するマシン、選手、走りは格が違う。各国では一国挙げてのイベントになっている。

■世界に『十勝』発信

 日本はトップマシンを送り出していながらこれが初開催となる。観客動員数なども未知数だ。支援の会副会長の川田章博帯広商工会議所副会頭は「正直、いきなりで、びっくり。でも十勝が世界のひのき舞台に立つ千載一遇のチャンス。WRCと屋内スケート場の実現で世界規模のイベントを」と経済効果もさることながら『十勝』が世界に発信されることに大きな意義を見いだす。今年初めてAPRCのコースが設定された新得町の斉藤敏雄町長も「町民挙げての受け入れ態勢を組まなければ」と興奮気味だ。

 WRC開催地は1年ごとの契約。不評であれば1年限りで終わることもある。大須賀良明支援の会会長は「大成功させ、次年度以降も継続される大会にしなければならない」とやるべきホスピタリティー(もてなし)の態勢づくりを急ぐ。

■「先頭に立って」

 セレモニー会場で、パリからの電話を受けた砂川敏文市長は笑顔と同時に引き締まった表情を見せた。「世界的イベントの受け入れは、地域全体のレベルアップにつながる。(宿泊施設などの)基盤整備で大変なことも多い。行政はもとより、民間と連携して進め、とかち青空国体(2002年2月)のときのように、大勢の市民ボランティアの協力も呼び掛けたい。先頭に立って頑張りたい」と決意を示した。地元十勝住民挙げての取り組みが成否のカギを握る。(ラリー取材班)(03.10.17)


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