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勝毎ジャーナル | KACHIMAI |
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考古学史揺るがす発見 帯広市内の大正地区の遺跡群から、道内では初となる縄文時代草創期の土器片や石器類が発掘された。道内考古学の歴史の空白を埋める画期的な発見。専門家の声を通し同発掘の特異性と重要性に迫った。(道下恵次)
縄文時代は草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の6大別区分されている。このうち草創期はおよそ1万−1万3000年前とされ、道東地域ではこれまで、早期半ばに相当するおよそ8000年前のものが最古だった。 帯広市大正の「大正3遺跡」から道内初となる縄文時代草創期とみられる土器片が発掘。土器文化の確認が、本州では青森までにとどまっていた現状から、道内専門家の間では北海道の縄文草創期自体を疑問視する声も上がっていた。 「(この発掘で)北海道の古い部分の歴史は書き換えなければならない」。出土後、現地調査した浦幌町教育委員会の後藤秀彦管理課長は今回の発掘が考古学史に与えた影響の大きさをこう表現した。「草創期の土器片は四国や九州に多く出ていたが、北海道から出たことで北側からの(土器文化の)流れも想定しなければならない」と展望する。 |
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草創期であることの決め手になったのは同時期の土器の特徴である「爪形文様」と「乳房状突起」の形状。「土器片数百点を個体数にすると5、6個になる。ある程度復元可能な状態で出土したのは重要な成果」(山原学芸員)という。 ただ、本州のものと比べて爪形の要素は同じものでありながらデザインが異なる。本州の爪形は連続的に爪の跡が残っているが、「今回のものはいろいろな工具を使っているようだ」と文様の違いに注目。山原学芸員は「本州史料との対比から草創期には属するものの(文様に)独自性があり、本州からたまたま持ち込まれたものではなく、北海道にも土器文化が広まり、定着していた可能性が高い」と話す。 今後はさらに、成分分析を進め多面的な検討を進める方針。また13日の北海道考古学会で報告、来年2月には博物館講座を開き調査結果を紹介し、「道内最古の土器発掘」を広く市民に公開する。(03.12.12) |
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