◇仕事は性差に関係なし◇
「女性にもいい手本」
看護師になって8年目。高校時代、汗と土にまみれた元ラガーマンは、看護の技術向上に励む日々を過ごす。「ワン・フォー・オール。オール・フォー・ワン。ラグビーの世界でよく言う言葉ですが、看護の世界でも同じ。チームで看護に当たるので、男女の別を意識することは特にありません」

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「看護の世界はチームプレー。性差を感じることは特にない」と話す萩野さん(中央)
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生まれ育ちは芦別市。ラグビー選手時代はフッカーとして活躍。15選手の最前列に立つポジションだ。経済的理由もあって大学進学をあきらめ、「人の役に立つ仕事をしたい」と、北海道ハイテクノロジー専門学校看護科(恵庭市)に進学。看護科の1期生で、44人のうち男性は4人。「ためらいはありませんでした」と振り返る。
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男性看護の歴史は日本でも意外と長い。1948年から「看護人」として男性が従事。73年の法改正で看護人は「看護士」に。89年から看護教育でも男女の別をなくし、今年3月、「看護婦・看護士」の名称は「看護師」に改称された。
同校卒業後、芦別市立病院で4年間勤務した後、帯広厚生病院へ。「患者さんがたくさんいる職場で、より高度な看護や医療を学びたかった」。「固定チームナーシング継続受け持ち方式」と呼ばれる看護方式を採用する同病院の循環器科で勤務。
「患者さんの中には男の看護師はいや、という人もいる。その場合は女性に頼む。逆に男の人の方が安心すると言われる場面もあり、性差は関係ない」と言い切る。
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帯広保健所によると、十勝管内の男性看護師は1998年17人で、2000年は30人。2年間で1・8倍に増えたが、全体に占める割合は1・2%から0・6ポイント増えただけ。全道でも98年から2000年にかけ0・4ポイント増え、3・0%にすぎない。このため、同病院の山川京子看護部長は「一生の仕事として従事する男性の姿は、結婚して辞めるケースが多い女性にもいい手本になるのでは」とみる。
ジャージーを白衣に着替えた身長174センチ、体重73キロの萩野さんは「看護師のプロを目指して勉強し、経験を積んでいきたい」と力強い。
(吉良敦)(02.6.15)
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