パラグアイ北海道交流館

「ハマナスセンター」


◇移住者と日本の“架け橋”に◇

留学生受け入れや情報提供

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道人会だけではなく多くの団体が利用するハマナスセンター

 れんが色そのままの街並みが続く首都アスンシオン市で、鉄筋コンクリートの灰色の建物が目を引いた。入り口には、スペイン語で「パラグアイ北海道交流センター」、日本語で「ハマナスセンター」と書かれていた。

■若者の活用PR

 「南米の日系人とのパイプを広げたい。そして北海道との交流で、われわれだけのためではなく、北海道のためにもなる交流をしたい」。全パラグアイ北海道人会連合会(会員160人)の白沢寿一会長(在パ日本商工会議所会頭)は、北海道とのきずなの証しである同センターで、交流発展の願いを語った。

 同センターは、同連合会が1998年から99年にかけて建設した。総工費は約90万ドル(当時約1億1000万円)で、移住60周年記念(99年)として、道の補助や道民の寄付を受けた。

 敷地面積943平方メートル、地上3階地下1階。日本からのスポーツ留学生らの宿泊スペース(全7室)もあり、白沢会長は「何もかも違う地で可能性を育てることができる。道の若者にどんどん活用してもらいたい」とPRする。

■期待以上の効果

 センター建設前の道との交流は、わずかな助成金と数年に一度の日系技術研修員派遣だけ。希薄になる故郷とのきずなに改革の機運が盛り上がり、建設構想が生まれた。

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道から贈られたパークゴルフ南米大会の道知事杯を会員に披露する白沢会長(写真中央)

 99年8月の開所式には、堀達也知事も参加。当初の目的通り、道人会だけではなく、日系人会からNGOまでが幅広く利用している。白沢会長は「多くの団体に使ってもらうことで、意見を出し合い向上していける。期待以上に効果は大きい」と強調。移住者がこの施設を日本との架け橋にしようと動き始めている。白沢会長は「われわれが“民間外交官”となって、これまで援助してくれた国際協力事業団(JICA)や北海道に答える必要がある」と意欲的だ。

■新しい交流の風

 JICAパラグアイ事務所の山口公章所長(北海道国際センター・帯広元所長)は「支援を受けるのが当たり前だった移住者が、世代交代と併せ心意気が変わってきている」と話す。  「そう遠くないうちに、種をまいて良かったと言われるようにしたい」と目標を掲げる白沢会長。具体策は今後だが、留学生受け入れや北海道への情報提供などに取り組む意向。パラグアイで生まれた新しい交流の風は、北海道へ間もなく届こうとしている。(岩谷真宏)(おわり)(02.3.6)



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