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JA帯広大正の挑戦 【上】 1000カ所、7割が適正下回る |
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「土壌の酸性化傾向はある程度分かっていたし、作物の生育障害も確認されていた。この結果をみて、一年でも早く取り組まなければということになった」。JA帯広大正土壌診断プロジェクトチームリーダーの森良雄さんは、4年前のことをこう振り返る。 同JAは1997年、約1000カ所の土壌を調べた。約7割が適正下限といわれるpH5・5を下回り、2割が同5・0にも満たないという衝撃的な結果が出た。そこで、酸性土壌の改良を目的に、この診断プロジェクトを立ち上げた。「診断の狙いは意識改革。特に、若い農家に理解を深めてもらいたかった」と森さん。同JAは全国的に有名なブランド「大正メークイン」の中心産地。ジャガイモ作付け約2000ヘクタールのうち、約70%が食用で、うち98%をメークインが占めている。
そのジャガイモにとって、大敵となるのがイモの表面にかん没や隆起を多発させるそうか病だ。この病気が広がると、イモの商品価値がなくなるので、農家は特にこの病害を恐れている。もとになる菌は、気象や土壌の条件にもよるが、pHが上がると活性化する特徴がある。大正地区では、そうか病を抑えようと、中和剤・石灰の投入を控え、畑地を酸性に保つ傾向が強かった。 同JAでは、エリア内9000ヘクタールの土壌を3ヘクタール単位で区割りし、2000年までの3年間ですべて調べることにした。 分析結果をみると、pH5・5−6・0の「適正」が全体の39%、同5・1−5・4の「やや低い」が41%、同5・0以下の「低い」が17%。農事組合(地区別)を3カ年平均でみると、大半が同5・5を下回った。97年の調査時よりは改善されつつあるとはいえ、依然低pH傾向にある。
◆石灰の基準値も低い
◆まず酸性土壌改良を
ジャガイモの大敵・そうか病への対策が土壌の酸性化に深く関連している。酸性度を適正に保つことは、土づくりの基本とされるが、pHを上げることはそう簡単ではない。メークインの主産地・大正の取り組みを中心に、土壌のpHコントロールについて考える。
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