十勝毎日新聞
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友夢牧場

福岡 山本 亜樹子さん(26)
山形 後藤 玲子さん(31)

写真
子牛と戯れることが大好きになった5期生の
後藤さん(左)と4期生の山本さん


夢実現、毎日が充実

 今年四月に開業したばかりの新得町上佐幌、農業生産法人「友夢牧場」では二人の新得レディースファームスクール(LFS)修了生が子牛の育成管理、搾乳の仕事に励んでいる。  山本亜樹子さん(26)は福岡県北九州市出身。高卒後、博多のホテルで六年間、事務仕事を続けてきたが、繁華街での仕事と生活に疲れを感じ始め、旅行で訪れた北海道での生活を夢見るようになった。

 「土と暮らすことはいいかも」。なにげない思いは次第に田舎生活、農業生活のあこがれへと膨らみ、LFS四期生に応募するきっかけになった。  一年間、酪農コースで町内四カ所の農家を回り、搾乳に励む毎日で「牛にはまってしまった」という。いつしか「牛は純粋で人間のような腹黒さがない。愛情を注げば返してくれるし、一緒にいることがなによりも楽しく、心なごむ」と思え、都会にはないリラックスした空間を楽しめるようになった。

 研修後も地元に就職したのは「酪農が天職」と思ったから。「今の生活はようやく見つけた夢」と言い切り、「次の目標が見つかるまで当面は牛のそばにいたい」という。

 後藤玲子さん(31)は山形県上山市出身。八年間の宅配便の配送を経て「あこがれていた農業」を目指してLFSの五期生になった。

 実習中は四カ所の農家でそれぞれの農業経営を学び、「難しさもあるが、各農家の長所を勉強できた」と実感。「農業は奥が深いが日々新しい変化があり面白い。これで終わりということがなく、だから長続きしそう」と農業を仕事として選んだ。

 大規模化されている友夢牧場での仕事は大半が機械化されている分だけ「手仕事がなく、筋肉を使わなくなった」と少し物足りなさを感じるほど。それでも「本当に好きな仕事でストレスはない。今の形が長続きできれば」と望んでいる。

 「LFSがなかったら農業の道には入っていなかった」と二人は口をそろえる。「以前より体力も付いて性格もワイルドになった」と山本さん、「こまごましたことにこだわらなくなった」と後藤さん。夢を実現した満足感とリラックスできる周囲の環境。期待通りの農業生活を送る二人の表情に笑顔がこぼれる。

(道下恵次)(01.8.21)

◇ … ◇ … ◇

 女性農業者を育成する「新得レディースファームスクール」。これまで五十五人の修了生のうち、二十九人が何らかの形で地元に残って農業に励んでいる。農業で輝く女性たちのさまざまな表情を追った。



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