高校生の時間 

★「矛盾感じるゆとり教育」★

<発言者>
小学校長
男性小学校教諭
女性小学校教諭
父親

教科書は本当のことを

 −今年は教科書の採択が話題に上ったよね。

 職業女子 私たちはもう使わないから関係ないよね。つくる会の歴史教科書を使ったところで「こう書いてあるけど、ホントはこうなったんだよ」と先生が教えれば問題ない。実際、教わった歴史は縄文時代の時間が長くて古代ばっかりって感じ。

 公立女子 遺跡発掘のねつ造事件があったから、今年は「ここは覚えなくていいよ」というところがたくさんあって、ややこしかった。それから、テロを見て、アメリカはこの事件をどう教科書に書くのだろうと思った。私は歴史の授業で「日本は悪いことをしてきました」ということばかりを習ってきたような気がする。今の教科書はちょっと自虐的なところもある。でも、つくる会の教科書がなぜ養護学校(東京都)で採択されたか分からない。あの本は強者の理論。それを弱者に押しつけるのはひどい。

 公立男子 ぼくは本当のことを教えない教科書は嫌だ。中国や韓国からあそこまで言われてなぜ変えなかったのか。

 私立男子 戦争はお互いが正しいと思ってやっている。両者の意見が食い違って当然。教科書は双方の意見をくみ取って書けば、両方の考え方が分かり、こうすれば戦争は起こらなかったんだと分かる。今の教科書は植民地だったアジア諸国の意見が少ない。両方の意見を書いて、授業でみんなで話し合ったら面白い。

授業中でも携帯でメール

 −最近は携帯電話の普及でメル友殺人なんかが起きているけど、みんなの周りはどう。

 私立男子 昔は携帯自体を持っている人が少なかったから、出会い系とか使ってたけれど、今はみんなが持っているから、学年内でやりあっている方が多い。

 職業女子 殺人事件を見ると、ちょっと怖いから控えようかと思った。

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同じ教室にいてもメールのやりとりが盛ん。
コミュニケーション手段も少しずつ変わっている
 −授業中とかもやっているの。

 全員 やってる、やってる。

 私立男子 授業中に見つかると、没収される。

 職業女子 先生によっては全部電話帳のメモリーを消して返してくる。でも懲りずにみんなまた持ってくる。

 公立女子 私の学校では持っていても先生は何も言わない。校則がすごくゆるい。

 −校則はどう、厳しい?

 私立男子 ぼくの学校は校則に厳しく、毎回頭髪をチェックされる。先生が五人一組ぐらいになって、順番に回っていく。女子はスカート丈も厳しく注意されている。

 職業女子 修学旅行前にはスカートチェックがある。怖い男の先生が定規を持ってひざ上プラスマイナス三センチ以内か測る。

ルーズソックスは制服

 −ルーズソックスは今でもはやっている?

 職業女子 うちでは制服の一部みたいなもの。ダサイ、かわいい以前の問題。

 私立男子 制服がみんな一緒だから、自然に靴下も一緒になる。

 −だって本州の方じゃもうはやっていないでしょ。

 職業女子 だってハイソックスは冬寒いもん。

 公立男子 うちは私服だからだれもはかないけど「制服だったらはく」って女子が言っていた。

 −女の子は化粧してくるの。

 公立男子 一部の人しかしていない。

 私立男子 うちは結構みんなしている。隣で授業中寝ている女子を見ていると、アイシャドーが濃くて、目が開いているのか閉じているのかよく分からない。中には薄化粧で上手な人もいる。

 公立女子 最近小学生が化粧している。見ていると怖いものを感じる。お店に小学生用の化粧品コーナーがある。

 女子二人 小学生は携帯も持っている。

 私立男子 この子たちが大きくなったらどうなるんだろうかと思う。

 公立女子 服装から驚いちゃう。ブランドものを着て、パーマかけて、指輪している。

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「ルーズソックスは制服の一部」。同じ格好をすることで、安心感を求めているのか
 −君たちの世代でもそう思うんだ。

 公立男子 二歳年が違えば、世代も違う。

常識は家で教えるべき

 −学校の先生はどう。今問題になっているセクハラとかある。

 公立女子 体育の先生に多いよね。「おれが補助してやる」とかいって触ってくる。

 私立男子 男子の指導をしていたはずなのに、気付いたらいつも女子とおしゃべりしている先生がいた。

 職業女子 おじさん先生は逆にそういうところにすごく気を遣っていたりする。

 −じゃあ、熱血タイプの先生は?

 公立男子 今はそういう先生は受けない。

 私立男子 相談に乗ってくれる先生も一部には人気あるが、一部には不人気。

 −どういう先生が理想?。

 私立男子 定時に帰る先生もいるけど、ぼくらにちゃんと接してくれる先生がいい。たまに自分の人生論なんかを語ってくれたりして。

 −最後に、何か社会に言いたいことある。

 公立男子 今、学校の教育ばかりが重視され、家庭教育が重視されていない。やっぱり常識は家で教えるべき。

 私立男子 先生は生徒と話す機会を多く持ってほしい。先生の考えが分かれば、授業中も「この人はこう思って授業しているんだ」と思える。

第4部・おわり(01.9.29) |今日の1面にもどる

<メモ>
 総務庁(現総務省)が二〇〇〇年実施した「青少年と携帯電話等に関する調査研究」では高校生の五八・七%が携帯電話を持ち、その四割近くが月に七千円以上の電話料金を払っている。使用は一日平均四回だが、メールの送受信は一日十回以上の生徒が多く、「メル友」の多さをうかがわせた。「携帯で新しい友達が増えた」と回答した生徒も約五割いた。携帯電話所有者の方が家での勉強時間が短く、学業成績下位層ほど所有率が高い傾向が見られた。

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 ファクス(0155・25・2700)、Eメール(edu@kachimai.co.jp)の「とかち教育新世紀係」で受け付けています。




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