不 登 校 

★「さまざまなストレス起因」★

<発言者>
不登校経験のフリーター女性
その母親
中学校長
適応指導教室指導員
フリースクール(FS)運営者

 −いつからどんなきっかけで不登校になったのですか。

具体的なきっかけ特になく

 フリーター 中学一年から学校に行かなくなりました。前期は行くのですが、途中でエネルギー切れし、後期は行けないという状態。友達もいたし、具体的なきっかけは特にありません。ただ、友達といてもだんだん話さなくなっていきました。私が言葉を発しなくてもこの場は進むし、友達や学校は何も変わらない−そう思うと、言葉にするのがおっくうになって気持ちを押し殺すようになったんです。

 母親 私が子供を安心させてあげられなかったことに一つの原因があると感じています。私が自分のことで頭いっぱいになって子供に一〇〇%の愛情を注げず、親としての機能を果たせませんでした。

 フリーター 親が離婚して母子家庭で育ったことは影響していると思います。母はすごく忙しくて心に余裕がなかったので、私はいつも母の顔色をうかがってびくびくしていました。私のように、親や家庭といった自分の選べなかった環境によって子供がかっとうしているケースは多いのでは。でも、それだけが不登校の原因ではなく、先生や友達との言葉一つや出来事、社会情勢などすべてがからみあって不登校ができているのです。

photo
学校は行かなければならないところなのか−。「学校」の重圧に子供たちは悩む
 −適応指導教室や学校、フリースクールではどのような現状や傾向がありますか。

原因は単純なものではない

 指導員 不登校の原因は、友人関係やいじめだけという単純なものではありません。友達や先生との関係から生まれるストレス、休学による勉強の遅れなどさまざまなストレスが風船のように膨れていくようです。風船を破裂させる“針”はささいな一言かもしれませんが、風船を破るには十分な威力があります。

 中学校長 もし、不登校の原因が友人や先生の一言だった場合、その原因となった人が謝れば解決するかと言えばそうともいえません。過去において、子供の心の傷つきを見抜く力が学校になかったのも事実でしょう。ただ、最近では、子供の心の傷を見抜くことができる先生も増え、だいぶケアできるようになってきました。

 FS運営者 フリースクールは普通の生活空間そのもの。子供たち自身が「行ってみたい」と選択することで初めてスタートします。これが、無理やり行くところの学校との違い。もし子供に改善したい人間関係があるのなら、自分でそれを見付けられたらいいなと思っています。

 −不登校からどのように立ち直ったのですか。

後志の私立高で大きく変わる

 フリーター 中学卒業後、後志管内の私立高に通ったことで大きく変わりました。単位や授業のタイムスケジュールはありますが、普通の学校のように「枠にあてはめる」ことがありません。マニュアルを求めないので、先生も生徒もとてもユニーク。私にとって必要な学校でした。

(01.9.27) |今日の6面につづく



|4|
HOME