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不 登 校 |
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<発言者> 不登校経験のフリーター女性 その母親 中学校長 適応指導教室指導員 フリースクール(FS)運営者 生きる力を付けること −不登校の子供に対し、周りはどのように対応すべきでしょうか。 指導員 もし、不登校のきっかけと思える人間関係を修復することに力を注いでも、不登校をなくすことにはなりません。不登校になった原因とは別に、不登校とは別の次元で不登校を現状維持するための別の要因が生まれるのです。生きていく力を子供がどう付けていくかが大切だと感じます。 中学校長 子供とよく接している養護の先生は子供の心によく気付きます。そういう大人、先生がもっと増えていかなければなりません。また、親の問題もあるのではないでしょうか。子供よりも自分自身の生き方を重視し、感情や願望のまま生きたいという親も残念ながら見受けられます。 FS運営者 学齢期を過ぎた後、子供を社会へ出られるようにすることは私たちにとっても大きな目標の一つではありますが、現段階はそれまでの間のごく一部。普通のかかわり合いの中でよい関係を過ごせたらいいと思います。子供が自分で選ぶ、自分で何かをしたいと思えるようになる場所を目指しています。 学校に行かなくても… −不登校状態の時、学校という存在をどうみていましたか。 フリーター 不登校になるまで、学校は当たり前に行くものだと思っていましたが、学校に行きたくなくなって初めて、本当に行くべきところなのか、行くか行かないか選択の余地はあるのか、行かなくてもよいのか−を考えるようになりました。 指導員 学校は、何が原因で子供が不登校になったのか探り合いをしてしまいますが、そのような働きかけは子供にとってはうっとうしい。学校はつかず離れずの距離で見守ってほしいと思います。
−学校は行くところなのでしょうか。 中学校長 今、全国的に少年の犯罪がクローズアップされている中、共通しているのが学校時代には「いい子」だったということ。それを考えると、学校に来ていればいいとは言えないし、学校に行っている子供は安心ともいえません。学びの場が学校である以上、「学校は行くところ」という大原則は変わらないと思っていますが、無理やり行くところではないと思います。 FS運営者 行っても行かなくてもいいところだと思います。でも、今の日本の学校の重圧感はすごいものがありますね。学校法人以外は認めないという学校システムがおかしい。塾やフリースクールが今ある「学校」と同じ価値観、レベルで認められるようなシステムにすべきです。 学びの選択肢の拡大を 指導員 今後は、学校もフリースクールも含め、子供の選択肢を広げることによって「不登校」という言葉をなくしていく必要があるでしょう。ある子供はフリースクールを選択、別の子供は学校を選択という制度になれば、子供のプレッシャーは減ると思います。学びの選択肢の幅を広げる段階に来ているのでは。 中学校長 建物としての学校にこだわらず、何らかの形で学びに参加していることを「学校」として見なすかどうかが問題になってくるでしょう。 FS運営者 今の学校がもっと柔軟性を持つのであれば少しは対応できるかもしれませんが、小さな変化ではダメ。フリースクールの出席を学校の出席日数に振り替える制度は既に行われていますが、さらに次の変化を求めます。現在「学校」と呼ばれるものだけでなく、いろんな学校が存在し、それぞれの学校で生徒が満足すればよいのでは −不登校という問題にどう対処していけばよいのでしょうか。 母親 私の場合、不登校になったことで子供が親に親子関係の構築のやり直しを突きつけたのだと思っています。高度成長時代、親が経済を優先させ、子供を置き忘れたことによる、子供の親へのSOSだったのかもしれません。子供は犠牲者だと思っています。 中学校長 数多くの学びの場が保証され、生きる力を培う方法が模索されています。来年度から週五日制になりますが、地域の教材をどれだけ学校に取り込んでいけるかがカギ。一斉画一から脱却する方法を求め、現場の教員は頑張らねばなりません。
FS運営者 学びの場を自らが選択できるシステムに早く変わってほしい。その結果、今の学校にだれも行かなくなっても、それは学校の企業努力が足りない、魅力がないのだと自覚すればよいのです。 親は自分の問題直視を −現在不登校の人、親にメッセージを。 フリーター 今は人を憎んだり恨んだりする気持ちがあっても、自分の中でその気持ちが決着するときが来るはず。メッセージを一言では伝え切れませんが、生きていればいいんです。「きょうはきのうよりはいいことが起こるかもしれない」との感覚でいいから生きていてほしい。学校に行きたくないなら行かなくてもいいと思います。 母親 親は子供と向き合うべきときに向き合い、子供の言葉に耳を傾けなければなりません。それを怠ると、つけは大きいです。子供が不登校になったら、親はまず自分自身の問題を直視し、自分の弱さを認めること。それから一人で悩まず仲間を持ってほしい。私は不登校と向き合う親の会への入会が大きな支えになりました。フリースクールの存在にもいやされました。学校に行かなければ人生から外れるという価値観がはびこっていますが、学校以外にも学ぶ場、学ぶものがあるんです。 (01.9.27) |今日の1面にもどる|
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