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3月23日(日)

乳価交渉大詰め

せめて現行維持を〜生産者ら懸命の訴え

今年は厚い農水省の壁



【政経部=児玉匡史】1997年度の乳価(加工原料乳政府保証価格)交渉が本格化している。先に決まった米価が引き下げられているだけに、乳価についても「今年は農水省の壁が厚く、例年になく厳しい情勢」(農協幹部)。生産者は、飼料作物の不作が農家経営を圧迫している現状などから、「せめて今の価格を維持してほしい」と懸命な声が聞かれる。

調整金にも消極姿勢〜交渉難航も

乳価は、96年度が1キロ75円75銭で、3年連続の据え置き。97年度について農業団体(全中)は現行価格の維持のほか、この価格の対象となる原料乳の限度数量(全国230万トン)に関し、乳製品の需要が上向きにあるため拡大を要請している。

今月上旬から上京運動が行われているが、今年の情勢について、十勝酪農対策協議会の佐藤茂会長は「米価の1.1%値下げや飲用乳価格の低下傾向、行財政改革のあおりなどで、農水省の壁は厚い」と話す。

同省が発表した北海道の生乳生産費は、100キロ当たり6,499円で前年度より1.6%、105円上昇しているものの、「一定のルールに従って粛々と決めたいというのが関係省庁の方針」(同会長)で、96年度に現行価格まで積み上げた乳価の要素の1つ、調整金(2円93銭)の維持には消極的という。

これに対し生産者は「飼料作物の不作で1頭当たりの乳量が減少傾向。このため、それを補う配合飼料の使用料が増え、経営を圧迫している」などを理由に反発。全十勝農民連盟の中田護副委員長は「価格では男性と同じように働いている女性の評価を改善してほしい」と乳価算定の改善を訴えているほか、佐藤会長は「輸入乳製品が今後も増える見通しの中で、可能な限り競争力のある経営を作っていくために今の価格を維持してほしい」と話す。

決定は27日の予定だが、4月から5%に引き上げられる消費税を乳価にどう反映していくかなどの問題もあり「調整が難航するのでは」との見方も出ている。


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