news 3月12日(水) 市立保育所〜超過負担が問題に

年間7億5千万近く私立より高い給与

法人化移行を、の声も



【政経部=小野寺裕】帯広市の公立(市立)保育所の超過負担が年間7億5千万円近くに上ることが問題となっている。公立の保母の給与が私立の保母と比べて、年間3百万円以上も高いことなどが背景で、議会の一部は法人化への移行を主張している。市側は国のエンゼルプランの地方版・市児童育成計画(1999年度から10年間)策定の中で公立保育所の在り方を検討していくが、今回見送りとなった福祉施設の社会福祉事業団化と並ぶ大きな課題となっている。

福祉部によると、国から入る経費を上回る超過負担は今年度、公立保育所(17カ所)の場合、合計7億4,237万円(保育児1人当たり58万3,170円)に上る。

一方、私立保育所(9カ所)の場合、8,353万6,000円(同8万7,472円)。1人当たりにすると、約50万円の差が出ている。

この大きな要因が保母の給与。1995年度決算によると、保母1人当たりの年間給与は公立が743万5,000円(平均年齢40歳)、これに対し、私立が436万3,000円(同30歳)で、実に300万円以上の開きがある。

また、国は法人に対しては民間給与改善費(給与の10%程度)を支給するが、公立には支給していない。

一方、昨年4月の入所率は公立が75%に対し、私立は99%で私立の方が人気が高い。これは ・公立よりも私立が延長保育(午後7時ごろまで)、乳児保育、障害児保育の面で進んでいる ・市が政策上法人を先に埋める ・公立保育所が人口が減少している中心街や東部に多い−などが理由という。

10日、市議会代表質問で、柴田政邦議員(政友クラブ)がこの問題を取り上げ、「これが最小の経費で最大の効果を上げる効率的な行政と言えるのか。法人ができることは法人にやってもらうべきだ」と厳しく批判した。

これに対し、高橋幹夫市長は「公立保育所の定員割れ、母親のニーズ、国の児童福祉法の改正の動きをみながら、新年度から手掛ける児童保育計画の中で検討したい」と答えた。ただ、抱えている保母の配置転換は難しく、平原学園、東明寮の社会福祉事業団化が見送られたことなどがあり、超過負担の解消(減少)を実現するには相当思い切った策が必要といえる。


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