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十勝毎日新聞社
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Obihiro Tokachi Hokkaido Japan
[2008.07.04] >>> 目次ページに戻る
大勢に祝福される「結婚」は人生の転機(写真と本文は関係ありません)
結 婚



不安や迷いふっきり決断…
2人で踏みだす

「責任感生まれ、仕事に打ち込める」

 十勝管内に住む公務員、大島光さん(26)と妻綾さん(27)=いずれも仮名=は今月、関東地方の故郷で挙式したばかり。半年前から同居していたが、「ようやく夫婦になった」と感慨深げに語る。新たな人生を踏みだした2人の表情は輝いている。

安らげる存在ごく自然に意識
 出会いは4年前。共通の友人と一緒に初日の出を見に行った。メールのやり取りを重ね、半年ほどしてから付き合い始めた。「食べ物や音楽の趣味が合い、一緒にいて安らげた」と光さん。「これまでの恋愛とは違う」。共に最初から、ごく自然に結婚を意識したという。

 転機は2年前。大学院生だった光さんが、公務員として北海道で働くことに。社会人だった綾さんは、職場環境が良い会社を辞め、初めての土地で暮らすことに不安を感じた。それでも交際当初から変わらない光さんの真摯(しんし)な態度に引かれ、人生を共にすることを決断した。

 北海道移住は光さんの長年の夢。綾さんも夢に寄り添う自分の姿を重ね合わせていた。だが、不安や迷いがなかったわけではない。光さんが仕事でいない日中、自宅で1人、時間を持て余したことも。「知り合いもいないので正直寂しかった」。が、今では「毎日一緒にいられる幸せ」を実感しているという。

増える30代すぎあっせん相談
 十勝結婚相談所(帯広)を運営する嶋崎敏雄さん(65)は「相談者の年齢や意識は以前と大きく変わっている」と指摘。相談を始めた30年ほど前は、20代半ばの女性に対する結婚のあっせんが多かった。現在は30代を過ぎた男女が増えたという。

 一定の収入があり、男性との所得差がない女性もいる。その分「収入面など相手に求める条件も高い」。自活できるのになぜ結婚を考えるのか? 「家族、子供が欲しいという気持ちが強いようだ」と嶋崎さん。「仕事で忙しく過ごし、ふと人生の伴侶を求める傾向にある」と分析する。

 夫妻には来年1月に念願の第1子が誕生する。光さんは「独身のころは自由だったかもしれない。でも結婚で生活の幅が広がったと感じる。責任感が生まれ、仕事にも打ち込める」と充実感を語る。隣に座る綾さんもその横顔を頼もしそうに見つめる。

 まるっきり別の道を歩んできた男女が1本の道を同じ方向に歩き始める「結婚」。時間は同じスピードで流れるが、パートナーを得ることで同じ景色も違って見える。結婚する人、しない人。大きな差があるように見える両者に共通するのは、迷いと決断で揺れることだ。
(原山知寿子)
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