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2007年4月27日(金)

帯広単独開催で“新生”


ばんえい十勝開幕


施設も一新
150日間展開


 「ばんえい十勝」が27日午前11時、帯広競馬場で開幕した。廃止の危機から一転して、帯広市の単独開催で継続が決まった新生ばんえい競馬は、IT大手ソフトバンク(東京)の全面支援を受け、競馬場施設も明るく一新された。初日の競馬場には歴史的な開幕を見届けようと、多くの観客が詰め掛けた。「全員参加型」で運営を進める同競馬は、十勝の大地で力強く第一歩を踏み出した。

強風が吹く晴天の中、開幕したばんえい十勝。第1レースには多くのファンが歴史的一瞬を見届けた(27日午前11時ごろ、金野和彦撮影)
 市と業務を全面受託するソフトバンク子会社「オッズパーク・ばんえい・マネジメント」(OPBM、藤井宏明社長)が、世界唯一で北海道の開拓を象徴する同競馬を、初のナイターを含む来年3月までの25開催150日間、帯広競馬場を舞台に展開する。

 この日は午前11時前、砂川敏文市長が「ばんえい競馬はばんえい十勝として生まれ変わります」と開幕宣言。直後に新しいファンファーレが青空に響き渡り、第1レース「頼むぞ!新ばん馬 根岸・鳴海杯」(個人協賛)がスタートした。

 観客の大声援の中、十勝産駒を含む10頭が砂煙を上げて激しいレースを繰り広げ、ビッグファイヤー号(金山明彦調教師、藤野俊一騎手)が勝利し、歴史の新たな一ページに名を刻んだ。

 場内では売店や喫煙スペースなど改修で明るくなった雰囲気に、市内在住で初めて訪れた番匠悦子さん(57)は「思った以上にきれい。何度も足を運びたい」と語り、夫・嘉則さん(60)とともに、気に入っている様子だった。正午現在で管内外から1297人が来場した。

 全国に先駆けて官民協働で進める競馬運営に、OPBMの藤井社長は「ばんえい競馬のダイナミックな魅力を充実させ、成功させたい」と抱負を語った。
 開幕から4日連続でオープニングイベント実施。28日は、中央競馬の著名人で起業家の関口房朗氏(フサイチネット代表)が来帯し、日本競馬史上初の全12レース協賛や、トークショーが行われる。
(栗田直樹)

全国、世界に発信
 岩野洋一帯広商工会議所会頭
 存廃問題が巻き起こったが、世論の後押しで存続が決まったばんえい競馬は、まさに帯広十勝らしい特色をもつ「宝」。さらに磨いて「第二の北の屋台」とし、全国、世界に発信して地域の活性化につなげたい。経済界もしっかり協力する。

開拓の歴史残せる
 伊藤政光・十勝農協連会長
 十勝の開拓の歴史を残せるのは素晴らしく、生産者や関係者のためにもできる限りの応援をしていく。十勝の農村風景にマッチした催しで、温泉など他の観光資源と組み合わせれば大きな相乗効果が期待できる。きっとうまくいく。

一層の活気願う
 佐々木里士・十勝支庁長
 ばん馬は十勝の開拓とともに歩んできたなじみ深いもので、帯広での継続開催は非常によいこと。今後は地元の住民が足を運んで売り上げを伸ばす取り組みを進め、道営競馬と双方、一層の活気が出ることを心から願っている。
 
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