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2007年2月27日(火)

世界初、鈴木帯畜大教授ら


盲導犬バイオバンク開設へ



遺伝子データなど集約、公開
生殖細胞も凍結保存

 盲導犬不足の緩和に向け、性格関連遺伝子解析や人工授精研究などを進める帯広畜産大学の鈴木宏志教授(48)らのグループは4月から、犬の遺伝子情報や家系図をデータベースにまとめ、生殖細胞を凍結保存する「バイオバンク」を開設する。インターネット上で公開し、盲導犬研究の促進を図る世界初の試み。(池谷智仁)

盲導犬研究の促進を目的にバイオバンクを開設する鈴木教授と、生殖細胞を凍結保存するタンク
 盲導犬は去勢・避妊手術を受けてから訓練を始めるため、子孫を残すことが難しい。国内の盲導犬は約1000頭で、潜在的希望者約7800人に行き届いていない。鈴木教授は効率的に盲導犬を育成するため性格関連遺伝子を解析し、優秀な個体の生殖細胞を次世代につなげる卵巣移植研究などに取り組んでいる。

千頭分の蓄積目指す
 バイオバンクは研究や情報交換の場として活用できるよう遺伝子情報を集約し、精子などの生殖細胞や卵巣、血液、DNAを凍結して管理する。盲導犬の繁殖・育成を行う全国9団体や海外から情報提供を受ける予定で、国立遺伝学研究所がデータベースを作成中。将来的には1000頭分の情報公開を目指している。生殖細胞は同大にある液体窒素タンクで保存し、研究や繁殖目的で提供する考え。

 盲導犬試験で不合格になった犬の情報も登録、遺伝子を解析して麻薬犬などほかの仕事への適性調査に役立てる。

遺伝病研究に応用も可能
 また、遺伝病が発病した犬の家系をたどって凍結生殖細胞から個体を誕生させ、人間を含めた遺伝病の治療方法研究にも応用できるという。

 鈴木教授は「遺伝子資源を活用するためにはバンクが必須。医学や薬学研究にも使ってほしい」と話している。
 
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