十勝毎日新聞社
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Obihiro Tokachi Hokkaido Japan
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 [2006.09.18]
帯広市以平町に住む帯広第七中学校2年の中村あいさん(13)は8月17−25の7泊9日の日程で、環境先進国ドイツでの体験学習「ドイツに学ぶエコツアー」に参加した。現地で目にした再生可能エネルギーやリサイクルなど、資源を大切にするさまざまな取り組みについて、中村さんに寄稿してもらった。2回にわたって紹介する。
再生可能エネルギー 

太陽光、風力発電/菜種油が燃料の車
日常生活への浸透実感

 成田空港からフランクフルト経由、ドレスデンへ約十数時間。到着したドイツの第一印象は、十勝のような広い畑と、家並みの中にも木が多く自然豊かで、空が広く感じました。

小麦畑に囲まれた風力発電施設。見とれてしまうほどの迫力がある
 翌日には早速、ドイツの自然と環境保護についてのオリエンテーションが待っていました。説明を受けた中でも、たくさんの人で車を共有する「カーシェアリングシステム」は、会社に登録して車を使いたい時に自分のマイカー代わりとして気軽に使うことができます。1人でガソリンを使うよりも少なく済み、さらに菜種油を燃料に使う車が活躍しています。街の中に住んでいる人ならばスーパーマーケットなどがすぐ近くにあるので、車を買う必要もないと感じました。二酸化炭素の排出量を減らすために自転車を使う人が多い点は、私も学校まで約10キロの道のりを自転車で通学しているので身近に感じました。

 5日目、いよいよ風力発電と太陽光発電の施設を見学。初めて見る風力発電は柱が高さ69メートル、回転する羽根が直径60メートルのきれいな形で、小麦畑に囲まれながらみんなで下から見上げました。太陽光発電施設では実際にソーラーパネル作りに挑戦し、6日目には石炭の露天掘り採掘場に足を運び、限りある資源を目の当たりにしました。

 ドイツでは2025年までに原子力発電はやめると宣言しています。まず10年までに、再生可能エネルギーを現在の7%から全体の10%にするのが目標。限りがある火力や原子力などから、太陽光など「なくならないエネルギー」に今から切り替えるための研究をしています。家庭では使うエネルギーを値段や環境を考えて、水力や風力発電などの中から自分で選んで配電を受けています。自分の家のソーラーパネルで発電し、電力会社に送ってお金をもらう方式も普及しています。

 ドイツでは、政府は環境問題の研究には税金を使うが、太陽光電池など環境を守る設備は一般の国民が買うのが主流です。当たり前のように環境問題が生活に浸透していることを実感しました。

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