十勝毎日新聞社
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Obihiro Tokachi Hokkaido Japan
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 [2006.07.20]

酪農家の意識改革必要
バイオガスプラント利用者が実践報告  経費賄う工夫を 
 15日に市内のとかちプラザで開かれた農業機械学会道支部第57回年次大会で、「バイオガスプラントの現状と課題」と題して行われたプラント利用者の報告を伝える。

バイオガスプラントの現状を報告する房谷さんと新妻さん(左から)
障害をクリア
房谷和夫さん(士幌)

 搾乳は150頭。士幌にはプラント3基が稼働するが、町が事業主体で、3戸の生産者は使用料を払い、維持管理をしている。私の所は2005年2月に立ち上げ、原料を投入した。

 最初はクリアするべきことがたくさんあった。牛床に砂はダメ、外給餌していたのでふん尿に雨水が混じり、冬は凍る。メーカーと1つ1つ障害をクリアしていった。

 今は常に温度38度を維持し、トラブルもない。24時間発電し、余った電気は売電している。補助燃料に月10万円かかるが、売電でそれくらい売っており、ランニングコストの面でも助かっている。

 ガスは日550立方メートルぐらい出て、エンジンに530立方メートルほど、残りは燃焼装置で燃やしている。冬はガスボイラーで使用する。消化液は町で協議会を作り、1プラント当たり畑作農家最低3戸がついて、耕畜連携で畑に還元している。

 しかしいくら技術が良くても、酪農家が考え方を変えないと広がらない。環境問題で将来どうあるべきか。酪農家自身が意識改革してほしい。

順調に高温発酵
新妻祐一さん(足寄)

 経産牛200頭。04年冬にふん尿投入が始まった。最初はトラブル続きで大変だった。受け入れ槽から発酵槽へのラインやポンプが詰まり、うまく発酵しないことがずっと続いた。

 昨年9月に最終的な今の状態に持ってきて、その後は順調に動いている。受け入れ槽の量をチェックし、発酵槽の画面データを眺める程度で動いている。ガスは高温発酵で55度。バイオガスは日500立方メートル出ている。

 売電もしているが牛舎の電気に結構使うので、24時間動かしたとして月2万円弱の売電額。エンジンはガスと軽油を使うタイプで、燃料代は月10万円ぐらいになる。消化液は自分の畑と他のまける所にどんどんまいているが、においがなく周りからも苦情が来ない。周囲を汚すこともなく、環境的にもきれいだ。

 頭数が増えるならプラントはいい。問題点は、事業でなければなかなかやれないこと。売電や、町の生ごみ処理でお金が入るなどがあれば、やってみようかともなる。

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