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十勝毎日新聞社
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Obihiro Tokachi Hokkaido Japan
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消費行動(ロハス)


環境意識し暮らしに変化

気負わず考え行動
 [2006.03.20]
エゴから始まる
「自分や子供たちが将来もおいしいものを食べたいと思うから、地球環境を大切にする。『エゴから始まるエコ』がロハス。大切なのは始めること」−。アメリカ生まれのライフスタイル「LOHAS(ロハス)」を日本で普及させた雑誌「ソトコト」(東京)の小黒一三編集長(55)はこう説明する。

国内にロハスを普及させる先駆けとなった雑誌ソトコト
 ロハスは「Lifestyles Of Health And Sustinability」の略称。地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共存共栄できる持続可能な生き方の総称だ。

 ソトコトは1999年創刊で、現在の発行部数は専門雑誌としては“破格”の10万部に上っている。

視点はさまざま
 紙面では、スローフード、スローライフの考え方を早くから取り上げた。一方、音楽、ファッションなどさまざまな視点から地球環境を意識した記事も展開。「フェアトレード」「エコマネー」などに取り組むNPOやNGOの活動も紹介してきた。「環境問題は賢い人たちや企業の環境対策室だけが考えるものではない。エコは地味で金もうけしてはいけないという意識も変えたかった」(小黒編集長)という。

 同誌がペットボトルを再生利用したフリースを販売するアメリカのアウトドアブランド「パタゴニア」を紹介したところ、多少値段は高くても「カッコイイ」と人気を呼んだ。トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」も米国でブームが起きるより早く推奨し続けてきた。

商品から環境学ぶ
 十勝でも昨年12月、フェアトレード製品など環境と地球に優しい商品を積極的に扱う雑貨店「星めぐり」(大石祥起子代表)が帯広市東2南5にオープンした。来店者は商品を手にとって、原料や製造過程と環境のかかわりを知り、納得した上で購入することができる。

 開店から3カ月ほど経過したが、大石代表は「環境に配慮した生活を心掛ける人や『このままじゃ駄目だ』と危機意識を持つ人など多くの方に来店いただいた」と振り返り、「製品を通じて気負わず環境について知ってもらえる場になっているようでうれしい。商品を通じて地球のことを考える機会がもっと増えれば」と話す。

 声高に叫びはしないが、環境問題に無関心なわけではない。普段の暮らしの中で環境を意識した商品を選ぶなど、ちょっとした変化を重視する生活スタイルは確実に広がりつつある。その証しの1つが「ソトコト」の10万部という発行部数。昨年開催された「愛・地球博」も“エコ思想”の普及に一役買った。

 ソトコトは昨年11月、ロハスを社会的影響力のある概念として育てようと、有限責任法人「ロハスクラブ」を設立。同法人が募集し、ロハスな団体や商品を表彰する「ロハスデザイン大賞」が今年6月に発表される予定だ。

 ロハスの考え方自体は新しいものではない。小黒編集長は「スローフードやスローライフに適した北海道や十勝は『ロハス度』でいえば120点。われわれがイメージを提示することも大切だが、地元で生まれた子供たちに『素晴らしい土地なんだ』と自信を持たせられるよう、北海道からも発信してほしい」とエールを送っている。
(犬飼裕一)

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