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十勝毎日新聞社
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Obihiro Tokachi Hokkaido Japan
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グラフィックデザイナー
野田尚さん


「今すぐできること」たくさん
 [2006.03.20]
一緒に考える姿勢
 自然環境と経済活動が二者択一の関係にあると受け取るのは古い考え方です。環境問題や原発問題にしても同じ。推進派と反対派は互いに正しさを主張し、多くのエネルギーを使っていますが、相手を言い負かすためにエネルギーを使うのでなく、一緒に考えるという姿勢で取り組んでいかなければ解決しません。

“マイはし”を持つ野田さん
 昨秋、私が所属する市民ネットワーク「おびひろ地球村」(坂本芳美代表)のメンバーになったある建設会社の社長さんは「自然と人間が共存できるような土木工事をしていかないと、われわれも生き残っていけない」と言っていました。

本当の豊かさ
 スポーツカーに乗ることやブランド品を身につけることでない「本当の豊かさ」に多くの人は気がついています。その背景には「もっと豊かに」と「モノ」を求め続けてきた結果、年間に自殺者が3万人も出ている日本の現実があります。地球環境や社会の在り方を考えることは自分自身の生き方を考えることと同じ。私は地球村と出合ったことをきっかけにこうした考えを持つようになりました。

 CO2(二酸化炭素)削減のため、あすから自動車に乗らずに暮らすことは不可能に近いですが、自分の暮らしを極端に変えなくても今すぐにできることはたくさんあります。例えば、割りばしを使わない「マイはし運動」や買い物袋を使わず、ショッピングバッグを持ち歩くことなどです。

 食についても、地場産のものを旬に食べることが大切です。遠隔地から運ばれてくるものは輸送にエネルギーがかかるし、季節外れに食材を栽培するために資源が多く消費されています。なにより食材は旬が最もおいしい。

 北海道や十勝ではまだアイドリングストップが一般的ではないなど、環境意識に欠ける行動も見られます。マイはし運動など、何度も繰り返し伝えていくことで、極端に言えば「まだ割りばし使ってるの?格好悪い」というような意識が自然に広まっていくことを期待しています。
(犬飼裕一)

<プロフィル>1956年、京都市出身。立命館大学卒。82年にデザイン制作会社「ねこまたや」を設立。北海道の環境にあこがれて、96年帯広に移住した。「お金が大事な社会から命が大事な社会へ、価値観の転換を訴えたい」と話す。妻、長男と市内で3人暮らし。
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