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2006年11月20日(金) |
独自の津波警戒必要 |
境界波起きやすい十勝沿岸 |
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択捉島沖地震から7時間後に最大波…原因は?
東北大研究センター分析 時間経過しても注意を 択捉(えとろふ)島沖で15日夜に発生した地震による津波で、沿岸に地震発生から7時間以上たって最大波が押し寄せたのは、津波が沖合に戻らずに海岸沿いに伝わる「境界波(エッジ波)」と、太平洋の海底山脈で反射した津波が重なったためであることが、東北大大学院災害制御研究センター(仙台市)の分析で分かった。境界波は地形的に十勝沿岸で起きやすく、2003年9月の十勝沖地震でも観測された。地震から時間が経過しても津波への警戒が必要であることを改めて示した形で、管内の関係者も注意深く結果を受け止めている。(安田義教、松村智裕) 気象庁によると、今回の津波の最大波は三宅島で16日午前4時9分に80センチ、広尾町の十勝港では同日午前0時55分に60センチ。日高管内浦河は同日午前3時47分に60センチを観測し、地震から7時間以上過ぎて最大波が到達した。津波注意報を解除した後に基準を上回る波を観測した場所もあり、気象庁は「遠地の地震で、想定よりも津波の第2波、第3波の振幅が大きかった」としている。 同センターは東大の地震データや海底地形などを分析した結果、境界波とみられる波の現象を確認。また、米海洋大気局(NOAA)の調べから、ハワイ近くの海山群から反射した津波も太平洋沿岸に押し寄せて、最大波が遅く到達したとみている。同センターの今村文彦教授(津波工学)は「境界波に違う波が加わり複雑な動きをして遅れた時間に最大波になった。気象庁では十分に予測できていない」と指摘。広い陸棚や緩やかな斜面の地形を持つ十勝沿岸は、境界波が伝わりやすい傾向があるという。 帯広畜産大学の小柳敏郎名誉教授(地震学)は「地震のエネルギーがマグニチュード(M)7.9と非常に強かった。今回、気象庁の警報解除後に津波が発生したが、警報、注意報はあくまで目安」とし、「津波は海底の地形が複雑に影響する。今回のような巨大なエネルギーを持った地震の場合は、たとえ注意報とはいえ、警戒態勢を強める必要があった」と指摘する。 警報が発令された十勝沖地震の際には広尾町と大樹町、広尾署が連携し、地震後1週間ほど両町沿岸で津波の注意喚起を行った。 広尾町の防災を担当する企画商工課は「今回は地震も感じなかった中で津波注意報が発令され、60センチの津波が観測された特異なケース。津波に関しての取り組みを改めて検討したい」とし、注意報時での対応にも見直しを図る考えを示している。 小柳名誉教授は「地元漁師の情報を防災計画に反映させるなど、各自治体は地域の特性をできる限り組み込み、津波に対してオリジナルの防災態勢を敷く必要がある」と強調している。 |
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