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2006年5月31日(水)

健康有用性を立証


ジャガイモの「ペプチド」



善玉コレステロールを増加
帯広畜産大の福島助教授ら たんぱく分も良質

福島道広助教授
 でんぷんかすに含まれるジャガイモのたんぱくの分解物「ペプチド」に、善玉コレステロールを増やす効果があることが帯広畜産大の福島道広助教授(46)らの研究で分かった。ジャガイモたんぱく自体も、良質な植物性たんぱくとして知られる大豆たんぱくと同程度に良質なことが分かり、福島助教授は「ジャガイモの付加価値を高め、十勝の一次産業の活性化やペプチドの製品化による廃棄物軽減につながれば」と話している。(高田敦史)

デンプン工場の廃液から精製したジャガイモのペプチド(右)とたんぱくの粉末
 十勝のジャガイモの年間収穫量は91万1000トン(2004年)で、約4割、37万トンがでんぷん原料となっている。このうち約1割は廃棄物として処理。でんぷんかすにはたんぱくが5、6%含まれ、年間2000トン近くのジャガイモたんぱくが廃棄されている。

 研究は文科省「都市エリア産学官連携促進事業」の一環。農産廃棄物の軽減化、機能性食品素材の開発などを目的に同大、道立十勝圏地域食品加工技術センターなど産学官6機関からなるグループで取り組んだ。

 実験には、でんぷん工場の廃液から精製したペプチドを使用。大豆とジャガイモのペプチド、カゼイン(乳性たんぱく)をそれぞれ20%含む餌を4週間、ラットに与えた。

 その結果、大豆、ジャガイモともに総コレステロール量はカゼインより10%前後低下。善玉コレステロール値は大豆で下がったのに対し、ジャガイモでは上昇した。悪玉コレステロール値は両者で下がったが、ジャガイモの方が大豆より数値を下げた。また、血液中の中性脂肪値も大豆の約半分に下げることが認められ、腸内環境改善効果を示唆する結果も得られた。

 たんぱくの比較は愛媛大が実施。アミノ酸組成のバランスの良さから「畑の肉」と称される大豆と、必須アミノ酸(18種類)含量が16種類で同程度の値を示し、良質な植物たんぱくであることも分かった。

 生活習慣病の予防には悪玉コレステロールを減らすより、善玉−を増やす方が効果的と言われ、福島助教授は「機能性食品として飲料や調味料などでの製品化も検討したい」と話している。

 <ペプチド>複数のアミノ酸が結合したもの。複数のペプチドで構成されるたんぱく質は、アミノ酸かペプチドの形で吸収される。吸収効率はアミノ酸より高いと言われ、ペプチドを付加した機能性食品も多数でている。
 
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