| 民間グループ計画、町協力へ
【陸別】日本航空のパイロットらでつくるグループが、廃線後のふるさと銀河線・陸別−網走管内置戸間で定期的なSL列車運行を計画していることが28日までに分かった。既に一部会員が陸別町を訪れ構想を提示しており、町も協力を惜しまない方針。観光客らが参加できる運転会や撮影会も想定され、実現すれば鉄路を活用した有力な地域活性化策となりそうだ。
同グループは「大畑線キハ85動態保存会」(会員20人)の名称で、青森県のNPO法人の傘下で貴重な鉄道文化遺産を守る活動を続けている。2001年11月から、廃線となった同県の下北交通大畑線(旧国鉄大畑線)の終点・旧大畑駅跡地で気動車を動態保存しており、今年度は4−11月の毎月第3日曜日を中心に運行。夏休み期間中は運転会も予定している。
町によると、同会が希望する区間は踏切が少ない陸別−置戸間で、観光シーズンを中心とした定期運行を想定。一般客も低速の運転を体験できるようにする。周辺には菜の花を植え、燃料用の油を採取する考えも。同会はSL車両の確保にも動いている。
町の田中芳美助役は「計画は地元に大きな負担が掛かることもない。線路を残すための取り組みを進めたい」と前向き。鉄路の存続運動に力を注いだ関係者も「陸別駅には車庫をはじめ十分な鉄道施設がある。可能なら、銀河線の車両も動態保存してほしい」と期待している。
今回の計画と並行し、沿線自治体からは線路沿いに桜並木などを造成してトロッコ列車を走らせるなどの構想も浮上。鉄路の歴史を後世に伝えるための施設整備を目指す動きも出ている。
銀河線は来年4月20日に廃止予定。今後はバス転換論議とともに、線路の処遇などが道、沿線の間で話し合われることになっている。(岩城由彦)
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