|
|
4月27日(水) |
バイオエタノール事業化調査 |
|
製造コストは1リットル98・4円 |
|||
|
十勝圏振興機構(とかち財団)は経済産業省の委託事業で取り組んだ「農業副産物のエタノール事業化可能性調査」の結果をまとめた。規格外小麦を活用したバイオエタノール製造コスト(工場建設費を除く)を、1リットル当たり98・4円と試算。新たにビートを含む複数品目を組み合わせた広域的な原料確保システム構築の必要性も浮き彫りにした。
多品目調達が課題に 調査は昨年8月から今年3月にかけてコンサルタント会社の協力を得て実施。 管内で発生する規格外農産物や加工残さを対象として品目別発生数量、エタノール化技術、資源の集荷・収集・貯留システムなどを洗い出した。コスト計算までを行い事業業化可能性を検討した。 22品目について調べ、原料としては規格外小麦とビートに注目した。規格外小麦発生数量(年間2万7000トン)から醸造可能なエタノールを1万1600キロリットルと想定した場合、コスト試算は、原料購入5億9700万円、プラント操業3億2800万円、設備維持管理費4900万円、減価償却費3億3000万円で、総支出を13億400万円と見た。 副産物を家畜飼料で販売した際の収入(1億6300万円)を差し引いて、エタノール製造コストを年間11億4100万円と算出した。1リットル当たり製造コストは98・4円。スタンド運営経費や人件費は除いている。 また、海外で稼働中のプラントメーカーから集めた情報を基に、プラント建設経費を33億円と設定した。 26日、帯広市内で関係者200人を集めて開いた報告会の中で、とかち財団の藤村敏則専務理事が発表した。 藤村専務はエタノール抽出後の残さについて「酵母の死がいが加わり、たんぱく質含量が高い高品質な家畜飼料として販売が見込める」と説明。プラント通年稼働に向けてはまだ原材料が不足しており、「原料の広域、多品目調達により、プラントの稼働率を上げられる」などとした。(広田実) |