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3月31日(水)

港湾利用で協定締結


とかちマリン連盟と十勝管内漁協組合長会



道内初の自主ルール
漁業、レジャーが共存


 とかちマリン連盟(今井豊会長)と十勝管内漁協組合長会(板垣博会長)は31日、十勝支庁で、港湾などでのプレジャーボート(レジャー用船舶、PB)利用に関する協定を締結した。大津漁港の開放に加え、水産資源の利用法など、双方が必要なルールを規定し、事故やトラブルの防止に努める。PB団体と漁協が自主的に共存ルールを定めたのは、道内で初めて。(岩谷真宏)

調印を交わし握手する板垣会長(左)と今井会長(右)。
中央は立ち会った支庁水産課の池田和司課長
(31日午前11時15分、金野和彦撮影)
大津港開放、事故など防止へ

 結んだのは、合意の基本方針を定める「十勝支庁管内における漁業とプレジャーボートの共存に向けた合意」(とかち合意)。同合意に基づき「十勝支庁管内沖合における遊漁(船釣り)に関する協定」(十勝ルール)と「大津漁港におけるプレジャーボートの漁港利用に関する協定」(大津ルール)にも調印した。

 道内では、2002年にサロマ湖で遊漁船が転覆し7人が死亡するなど、PBのかかわる事故が続発。漁場の利用や漁港使用、利用者の駐車などをめぐるトラブルも増えている。全道的な状況を受け早期に両者で一定のルールを設けようと、同連盟が同組合長会に打診。昨年夏から協議した。

 「とかち合意」は5項目で、漁業を尊重し「沖(遊漁)」と「陸(漁港利用)」を一体に考えているのが特徴。「水産資源と漁場の利用」や「海難事故の防止」など4項目を含んだ、「遊漁」と「漁港」に関する利用協定を個別に定めることとしている。

 「十勝ルール」では、遊漁区域を設定。十勝で盛んな秋サケ釣りについて、その漁業資源を漁業者が育成していることを踏まえ、当面は乗船1人に付き1日10匹以内とする。漁業者が無償で協力してきた事故発生時の救助活動などの費用は、愛好者側も負担する方向でさらに検討する。

 「大津ルール」には04年度内のPBへの同漁港開放を明記。PBが使用できるのは漁業者とは別の南側船揚場で、出入港時間や駐車場位置なども定めた。各協定は十勝支庁海域内で有効で、同連盟会員以外の愛好者にも準じた行動を呼び掛ける。

 31日午前に協定に調印した今井会長と板垣会長は「漁業とレジャーの共存が大きな狙い。まずは連盟未加入者への賛同を呼び掛けることから始めたい」と話した。道内では、自治体も交え事故防止のための連絡会議を開催する地域はあるが、ルールづくりまで踏み込めていないのが現状。民間独自に協定調印に至った十勝の事例に、関係者も関心を寄せている。



■十勝ルール
(1)遊漁区域は十勝支庁管内沖合のうち豊頃町並びに浦幌町沖合海域
(2)秋サケの釣獲は当分の間、乗船者1人当たり1日10匹以内
(3)秋サケ定置網漁業の親魚を河川にそ上させるための自主規制期間中は、遊漁の一定の自粛
(4)水産資源造成への反映のため日別の釣獲調査票を提出
(5)海難事故発生には救助など実施しPB団体による費用負担や協力を検討

■大津ルール
(1)PBへの漁港開放は2004年度内
(2)PBの利用できる船揚場は南側船揚場
(3)PBのけん引車両などが利用できる駐車場は南側船揚場背後ほか
(4)PB出航時間を午前5時以降、入港時間午後4時までを基本
(5)PBの港内航路は航路浮標の間を通過し漁船などには航路を譲る


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