高校生が語る“あすの十勝”
市町村合併をめぐって

帯広柏葉高新聞局フォーラム1


★大人の論議不足で関心薄く★
名前や歴史消えるのは寂しい

<参加者>
三澤 亜美さん(2年)
荒井  牧さん(2年)
畠山 裕世さん(2年)
小田中 大君(1年)
柏木 悠希君(1年)
司 会  梶田博昭地域メディア研究所代表(札幌)

 将来のまちづくりの担い手は、どう市町村合併問題を考え、これまでの“オトナ”の論議を受け止めているか。十勝毎日新聞社は年間キャンペーン「まちのかたち−変わる地方自治」の一環として、帯広柏葉高校新聞局のメンバー5人に集まってもらい、札幌市の地域メディア研究所の梶田博昭代表を司会にフォーラムを開催。十勝のあすを方向づける問題について意見を出してもらった。

◇  ◇  ◇

 梶田 市町村合併の取材などのため、全国を回っていますが、市町村合併問題は財政的なことに偏っているような気がします。どのように考えていけばよいのか。若い柔軟、大胆な発想から意見、提言を聞かせてください。住民の関心が低いと言われていますが、まず新聞局で行った合併のアンケート結果について報告してください。

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市町村合併問題について積極的に意見を出し合う帯広柏葉高新聞局の
メンバー。右端は梶田代表
−町村の方が関心高く

 三澤 新聞局では全生徒を対象に、合併に興味があるかないか、それを住んでいる地域で分けて聞きました。興味があるとの回答は、市民が32%、市民以外は45・7%と、やはり町村の人が興味あるという結果が出ました。望む合併の型では、北海道が示した地域中心市形成型(帯広市、中札内、更別)と特例市移行型(帯広市、音更町、幕別町、芽室町)の2つについて聞きましたが、市民以外はそれほど差はなかったのに対し、市内の人は感覚的に大きいまちになりたいなとの気持ちからか、特例市移行型がいいという回答が多くなっています。

 小田中 大人の段階で論議していないのが、高校生にも反映されていると思います。帯広であればまだそんなに本格的な論議が始まっていない面もある。自分の住んでいる帯広市は合併しても中心地として変わりはないが、中札内などが合併したら、もしかしたら「帯広市」という名前になってしまうし、行政機能が移るという住民にとっての課題の違いが関心の違いに表れているのではないでしょうか。

 梶田 合併と自分とのかかわりについて、皆さんはどう考えていますか。荒井さんは川西出身と聞きましたが。

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−祖父母の時代は不便?

 荒井 やはり小さいマチとかムラというのはだんだん過疎化し力がなくなってきて、強いところに頼らなければいけない部分があると思う。一方で合併によって自分たちが住んできたところと、まったく違うところに変わってしまう感じもするので、そういうのに反発するところがあります。大きいところとくっつくと吸収みたいな形になってしまう。対等でないのでサービスも不十分で、不満な面も出てくるんじゃないでしょうか。私は不便が当たり前として育ってきたのでよく分かりませんが、帯広市と合併した当時はじいちゃん、ばあちゃんは不便だったのかなあと思います。

 三澤 私の家は大樹で納豆を製造・販売していますが、もし大樹町が隣接する広尾町と合併するとしたら人口は広尾の方が多いけれど、規模は似たようなものになる。そうなった場合、合併して先に来る問題はマチの名前だと思うんです。育ったマチの名前がなくなるのは寂しい。マチの歴史、特色がすべてなくなってしまい故郷がなくなるような気がします。

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−まず知識を持つべき

 柏木 合併自体は単純なことだと思う。しかし、交付税の問題とかは一般の高校生や行政に携わっていない人、興味ない人には、合併で何が変わるのかとか、難しいものと考えられてしまう気がします。まず知識がなければ判断できないので知識を持つべきだと思います。 (02.11.26)

帯広柏葉高新聞局フォーラム2帯広柏葉高新聞局フォーラム3



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