news

12月31日(火)

帯広空港

大型機発着困難に

JAL移動用車両を撤収



今年3月の初のジャンボ機使用海外チャーター便で機体を動かすトーイングカー(機首下部の車両)
 とかち帯広空港に配備されていた日本航空(JAL)の大型機対応のトーイングカーが撤収、地元関係者に影響を懸念する声が出ている。ジャンボ機発着が自前の施設では難しい状態になったためで「国際空港化実現のために取り組んでいるチャーター便誘致の動きに逆行する」と警戒している。

 トーイングカーは、航空機を押して移動させる車両。帯広空港には、道東の空港では唯一の大型機対応機材1台(JAL所有)のほか、日本エアシステム(JAS)所有の中小型機対応1台が配置されていた。

 そのうち大型機対応トーイングカーは、両社の経営統合による効率化のため、11月上旬に引き上げられた。中小型機対応の1台のみとなり、JAS関係者は「A300などに対応した機材を残しており、定期便運航に支障はない」としている。

 しかし、帯広市は滑走路のかさ上げに続き、エプロンのかさ上げ工事で大型機対応を進めている最中。今年はジャンボ機の海外チャーター便2便が運航されるなど、大型機発着は広がっている。今回の撤収で、工事が完了しても大型機発着が難しくなったうえに「(大型機対応機材配置という優位性がなくなり)道東他空港と横並びの状態になってしまった」(市空港事務所)。

 とかち国際チャーター便誘致協議会関係者は「必要なときに他から機材を運び影響を抑えたい」とするものの、関係者によると、道内空港で大型機対応のトーイングカーが配置されているのは函館、新千歳空港のみで、実質的に大型機発着は非常に難しくなる。受け入れ態勢の弱体化と言え、関係者からは「航空会社の統合メリットばかりではなく、利用者のことも考えて進めてほしい」との声も上がっている。(岩谷真宏)


このニュースの著作権は十勝毎日新聞社に属します。