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3月31日(土)

大樹で飛行船試験

成層圏プラットフォーム

60メートル級機体を使用
上空4キロで定点滞空
文部科学省2003年度から

 【東京、大樹】文部科学省航空宇宙技術研究所は三十日、成層圏プラットフォームの飛行試験を大樹町多目的航空公園と茨城県日立市北河原地区の二カ所に分けて実施することを内定した。大樹町では上空四キロ程度の中層域での定点滞空飛行試験、日立市では十五キロ程度の成層圏での滞空飛行試験を行う。四月三日に開く成層圏プラットフォーム開発協議会で正式決定する。(目黒精一、小林祐己)

 大樹町での飛行試験は、プロペラ付きの六十メートル級機体を使う。二〇〇三年度から始め、翌年度にかけて二、三十回繰り返す予定。まず、百メートル程度上空で滞空する試験を行い、徐々に高度を上げて最終目標の四キロ程度上空での定点滞空の技術を確立する。

 試験地の多目的公園では、今秋から気象観測用レーダーの設置工事に取りかかる。続いて機体格納庫の工事が予定されている。気流や天候などの気象観測は〇二年度からスタートし、試験終了の〇四年度までデータを蓄積する。

 一方、日立市で行う成層圏試験は四十メートル級の機体を使い、〇二年度に予備試験に着手。数回の試験飛行を経て〇三年度中に約十五キロ上空の成層圏まで到達させ、機体の膜の強度などを検証する。

 文部科学省によると、成層圏滞空飛行試験には大樹町のほか日立市の二地区、定点滞空飛行試験には大樹町と同県ひたちなか市が誘致に名乗りを上げていた。試験実施機関の航技研が中心になって地形や気象データなどを比較して試験地を選定した。大樹については(1)飛行船の飛行実績がない(2)気象データが不足−を理由に成層圏試験地には漏れたが、土地が広く周辺に飛行を妨げる施設がないことが有利に働き定点試験地に内定した。

<成層圏プラットフォーム>
 高度約二十キロの成層圏に二百メートル級の巨大飛行船を滞空させ、地球観測や高速通信・放送サービスなどに活用する構想。文部科学省航空宇宙技術研究所と総務省の通信・放送機構が連携、ミレニアムプロジェクトとして二〇〇〇年度から研究がスタートした。〇四年度までの五年間で、両省合わせて約二百億円を投じるビッグプロジェクト。


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