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川と共生する農業(6) 河川を汚す飼い方しない |
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環境に配慮した規模に 河川環境と農業のかかわりが関心を呼び、農業に由来する汚染物質の規制が強まる中、北海道・十勝の農家は何をすべきなのか…。環境に負荷を与えない酪農経営を研究している酪農学園大学(江別市)の干場信司教授(家畜管理学)に、“川にやさしい農業”の将来方向を聞いた。
−道内河川の状況をどう見ているのか。
この規制は、野積み・素堀りの禁止が目的。土地面積当たりの施用制限・頭数制限という欧州連合(EU)の規制とは異なり、自己所有面積が狭い道外向けの法律といえる。面積が広い北海道には合っていない。チェックをすり抜けるため、コストのかからない形だけの対策を施す農家も出てくるのではないか。環境問題の解決にはならず、道内はEUのような規制が望ましい。
−農家経営と環境保全の両立は可能か。
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−十勝農業に一言。
牧草と豆などを同一の畑で並作するなど、やり方次第では、ふん尿を畑でうまく使える可能性は高い。フィールドを放牧でしか利用できない根室や釧路と比べ、その点では有利だ。畑作農家が望む良質なたい肥の製造、畑・酪の農家同士の有機的な連携など課題もあるが、できるだけ発生量を抑えて、自然の力で循環させることができれば、河川の環境問題は解決に向かうだろう。
昨年、十勝管内では水質保全をテーマにJA・漁協関係者の話し合いが初めて実現、士幌町や鹿追町で「バイオガスプラント」の導入検討が本格化するなど、川を守ろうとする取り組みが動き出した。いずれも農業だけではなく、地域の課題と位置づけている点に特徴がある。農家の意識改革と消費者である住民一人一人の協力が、十勝の川を守る第1歩といえるのではないだろうか。
(年間キャンペーン取材班・おわり) (00.4.12)
<バイオガスプラント>
家畜ふん尿や農業残さ物など有機性廃棄物(バイオマス)の発酵処理過程で出るガスを、発電・発熱に利用するシステム。分解後のバイオマスは有機肥料となる。デンマークなど酪農先進国で実用化が進んでいる。十勝管内では有機物の畑地還元の総合的なシステムとして注目されている(写真は酪農学園大の実験プラント)