news

1月31日(月)

図書館基本設計費が焦点

新年度予算編成 あすから市長査定

議会側 根強い“先送り論”
市長周辺 第一の公約に意欲

 【政経部=井上猛】砂川敏文市長の一期目折り返しとなる二〇〇〇年度予算案の編成作業は、二月一日から砂川市長による査定が始まり大詰めを迎える。大きな焦点となっているのが、図書館建設に向けた基本設計費の計上。市議会総務文教委員会(大石清一委員長)で中間報告に対する審議が終結しておらず、十八日に予定されている予算案発表までに一定の形を整えることができるかにも左右される。市民要望の強い施設建設に向けた判断に関心が集まっている。

 市長査定は一日から四日まで実施した後、第五期総合計画基本構想を議決するため七日に開催する臨時市議会後にも予定されている。新図書館建設に向けては九九年度予算案に基本計画費を計上、昨年十一月の総務文教委員会に「中央公園北側の六千七百平方メートルに低層二階建て五千五百平方メートル程度の規模を想定、駐車場七十五台」などとした中間報告を示した。

 しかし、市議会からは「第五期総合計画にきちんと位置づけてから論議をすべき」といった手続き論や、場所問題について異論が根強いことから「肝心な機能、規模などの論議に入る前の入り口の段階」との受け止め方が強い。

 総合計画との整合性については、二十六日の基本構想審査特別委員会(上野敏郎委員長)が賛成多数で可決、七日の臨時市議会本会議で二〇〇九年度までの向こう十年間での新図書館建設自体は認知されることになった。

 二十日開かれた総文委では、最大会派の清新(十四人、鈴木孝昌会長)が中間報告におおむね理解を表明しているが、中間報告は継続審議扱いとなっている。その後の市理事者側と会派との折衝でも議論不足などを理由に“先送り論”が強いのが現状だ。

 市側としては次のステップに進むには、市長査定の日程とにらみ合わせながら、十八日の予算案発表までに審議を終結、基本計画の最終報告を示す必要があり、残されたわずかな時間で解決しなければならない。当初予算を計上しても三月の予算議会を乗り切ることができるか。一方見送りの判断をした場合、市の主体性が問われることにもなり、図書館基本設計費計上は、押すも引くも難しい状況に立たされている。

 市長周辺は「図書館は市長第一の公約。これまで長年論議してきた課題だけに、例えば一年先送りすれば中央公園北側で落ちつくのか分からない。かといって緑ケ丘公園に場所を変更すれば認められるのかというメドも立たない。市長も作業を進める意欲を持っているが、合意形成で厳しい状況にある」としており、「病院よりも市民要望が強い」との認識も市議会にある図書館が先に進むのか、立ち止まるのか。難しい判断となりそう。


このニュースの著作権は十勝毎日新聞社に属します。