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【若林聖子の遊楽ナビ】エンタメ編:映画「ナラタージュ」 行定監督インタビュー

  • 2017年10月6日 13時10分

行定勲監督あす新作公開
十勝撮影の過去作も

 2006年版「この恋愛小説がすごい!」で1位に輝いた島本理生の恋愛小説「ナラタージュ」がついに映画化されます。松本潤、有村架純、坂口健太郎という超豪華キャストで、7日からいよいよ公開です。高校教師と生徒として出会った2人が時がたち再会。決して許されないが、一生に一度しか巡り合えない究極の恋に落ちる-。今回は、この映画のメガホンを取り十勝にも関わりのある行定勲監督(49)にインタビューしました。

「恋愛は美しさと醜さが共存するもの。そこを表現したかった」と語る行定監督

恋愛の美醜 表現
 -十勝の思い出は。
 もう何度も足を運んでいます。広大な土地の中、どことなく異国情緒も。そして何より希望に満ちたイメージがある。だから、児童ファンタジー映画「遠くの空に消えた」(07年)を十勝で撮ることにしました。

 ミステリーサークルなんかも出てきて、十勝がぴったりだなと思って。撮影のときはおいしい野菜などをたくさん食べさせてもらって、いい思い出しかありません。

 -さて、いよいよ7日公開の「ナラタージュ」ですが、映画に込めたメッセージを教えてください。
 タイトルのナラタージュは「ナレーション」と「モンタージュ」を合わせた造語。誰かに向けて語っているのではなく、有村架純が演じる泉の自問自答で語られていく。人を好きになると誰もが経験するエゴだったりひたむきさだったり、いろいろな心情がある。

 恋愛は美しさと醜さが共存するもの。そこを表現したかった。だからこそ、この映画は永遠になる輝きを持つんじゃないかとね。

 -主演の松本潤さんに監督からアドバイスしたことは。
 眼光を40%くらいにしてほしいと。あとはもう、監督として彼から質問されたことには答えていたけれど、それだけでした。でも彼はそれをしっかりと理解し、自分なりの表現で役をつくってくれたと思います。

 -ヒロインの有村さんはどうでしたか。
 最初脚本を読んだとき、ここまで恋愛経験がないからと不安だったみたい。最後は、こんなに息苦しい経験をしたのも初めてだと言ってくれました。

 今まで見たことないほど不細工な有村架純が見られるといってもいいかもしれない。これはすごく大切なこと。生まれてくる感情がそのまま表に出てくるからこそ、不細工だったわけなのだから。

 -最後に一言お願いします。
 十勝に一つしかない映画館が、この作品を選んで上映してくれることに心から感謝します。

 派手な映画ではないですが、役者3人が素晴らしい演技をしています。涼しくなってきたこの季節にぴったりの映画。映画館でご覧になり、そして出てから、さらに余韻を楽しんでいただけたら。

<ゆきさだ・いさお>
 1968年熊本県生まれ。映画「OPEN HOUSE」(97年)で初監督。「GO」(2001年)で日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ国内外で多くの賞に輝く。「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)、「北の零年」「春の雪」(共に05年)などを次々と送り出す。07年には十勝管内各地でロケが行われた児童ファンタジー映画「遠くの空に消えた」も手掛けた。

<映画「ナラタージュ」>
 大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師葉山から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話がくる。葉山は高校時代、学校になじめずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。7日からシネマ太陽帯広など全国ロードショー。



<わかばやし・せいこ>
 札幌を中心にフリーでキャスター、ライターなど幅広く活躍。札幌シティガイド、北海道フードマイスター、ジュニア野菜ソムリエの資格も有し、札幌の観光やグルメ事情に詳しい。

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