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【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】三井生命保険 有末真哉社長

  • 2017年9月12日 12時37分



北海道 人材育成の適地
今年で創業90年

 生命保険会社大手の三井生命保険(本社東京)は今年90周年を迎えた。全国各地の営業職員による対面サービスに加え、円建てよりも予定利率の高い外貨建て商品を国内生保では先駆けて取り扱うなど、伝統を守りつつ新たな挑戦も続ける。北海道に縁もある有末真哉社長(59)に、北海道への思いや今後の業界展望を聞いた。

<ありすえ・しんや>
 1958年東京都出身。早稲田大学教育学部卒。80年に三井生命保険相互会社(当時)に入社し、主計部長、企画部長、専務執行役員などを経て2013年に社長就任。高校時代はハンドボール部に所属。

日生と統合 業界トップに/曽祖父は屯田兵
 -日本生命との経営統合から1年余りが経過した。
 日本生命の経営統合を経て国内生保業界1位のグループの一員になったが、従来からの三井グループの関係も大事にし、日本生命と三井グループ双方の一員というメリットを生かしている。日本生命とは両社の商品の相互供給を進めている。

 日本生命から当社に企業経営者向けの保険供給を受け、当社からは外貨建て保険を10月から供給する。互いの持ち味を生かして商品ラインナップを拡充できれば。

「大樹」人気商品に
 当社独自の主力商品として昨年4月に発売した「大樹(たいじゅ)セレクト」は、14年ぶりに「大樹」をネーミングに復活させた思い入れの強い商品だが、1年余りで販売件数が20万件に到達するなど大変好評を得ている。

 2016年度は当期純利益が前年度比97億円増の301億円に達し、いい形で新体制1年を締めくくり、手応えを感じる。三井住友銀行とは独自の外貨建終身保険を開発し、同行で8月から販売を開始した。引き続き三井住友銀行との関係も強みにしたい。

 -北海道との関わりが深い。
 曽祖父が屯田兵として美唄で開拓に汗を流した。私自身も中学、高校時代の5年間を過ごしたが、自分の人生の中で重要で大切な時間だった。母校(札幌西高校)の東京同窓会の副会長として交流を続ける。

 多様性を受け入れる北海道の風土は魅力的で、人材育成の場に適していると感じる。特に教育・研究機関の誘致に可能性があるのでは。

 15年10月から中小法人向けサポートサービスの「ビジネスキューピッド」を開始し、一環として異業種交流会を定期開催している。東京では毎回100社以上がビジネスマッチングに臨み、道内でも函館などで開いた。交流会をきっかけに販路拡大を果たした事業者もある。

 対面営業で構築した当社のネットワーク力も活用し、事業に貢献できればうれしい。十勝でもお役に立てれば。

三井生命本社が入るビル(東京都江東区)

 -少子高齢化による市場規模の縮小、ネット系保険会社の台頭など、業界の今後をどうみるか。
 ネット加入保険は時代に即した1つの販売チャンネルだが、生命保険は加入者と10年以上に及ぶ長い付き合いになる商品で、地域に根差した営業拠点・営業職員を生かして、一人ひとりの人生や生活設計に対応するのが重要だ。

地域根差した営業
 少子高齢化による人口減少で、従来通りの市場という面は縮小しているが、一方でシニア層の増加やライフスタイルの変化によるニーズの多様化で、拡大する市場もあると考える。特に老後の生活、介護、医療の各保障は伸びしろがあるとみている。

 若者は減少傾向だが、新入社員向けに今後の生活設計を説明するライフプランセミナーは好評を得ており、対面販売の強みを生かして、若者のニーズを吸い上げたい。
(聞き手・東京支社長竹内徹)

<三井生命保険>
 東京・銀座の商店主らを発起人に創業した高砂生命保険を前身に1927年に発足。戦後の混乱を経て47年に三井生命保険相互会社として営業開始し、2004年に株式会社化、16年4月に日本生命と経営統合した。保有契約高は個人保険18兆7359億円、個人年金保険2兆2021億円、団体保険13兆9132億円、団体年金保険8227億円。従業員数1万342人。

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