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【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】ポッカサッポロフード&ビバレッジ 岩田義浩社長

  • 2017年5月23日 13時19分



コーン確保 十勝に感謝
道民のソウルドリンクに「リボンナポリンクラシック」

 ポッカサッポロフード&ビバレッジ(本社名古屋市)は今年、前身のポッカコーポレーションの創業とサッポロ飲料の設立からそれぞれ60年、両社の経営統合から5年の節目を迎えた。23日は、道民おなじみの清涼飲料水の発売日にちなんだ「リボンナポリンの日」で、キャラクターの「リボンちゃん」は今年誕生60年になる。1月に就任し精力的に社を率いる岩田義浩社長(55)に、競争が激化する業界での成長戦略や北海道・十勝への思いを聞いた。

<いわた・よしひろ>
 1961年東京都出身。慶応大学法学部卒。84年にサッポロビール(現サッポロホールディングス=HD)に入社しサッポロインターナショナル社長、サッポログループマネジメント取締役などを歴任し、1月から現職。同社製品を使ったレモンサワーを傾けるのが息抜きで、「塩レモン、瀬戸内レモンなどバリエーションがあり楽しい」。

創業60年 節目の年
 -幅広い商品群を扱い競合商品もひしめくが、他社にない強みは。
 圧倒的なシェアを誇る「ポッカレモン」や「キレートレモン」などのレモン事業だ。レモン飲料は今春、「パクチー&レモネード」やクエン酸の機能をうたった「レモンの元気」など、嗜好(しこう)性や機能性を配慮した新商品を投入した。レモンは果皮など用途が幅広く、業務用取引が多いのも特徴で、国内主産地である広島県とも連携し、健康面を切り口に研究も進めている。

 現在約600種類の商品を展開しているが、この業界は新商品の改廃が特に激しい。価格と価値双方で多様化する消費者ニーズを的確に見極め、商品の選択と集中を進めたい。サッポロビール社とは積極的に連携し、互いの商品を活用した共同提案もする。今後もサッポロHDの一員としての強みを生かして、国内事業の収益増を図りたい。

素材の宝庫北海道
 -芽室産スイートコーンを使ったインスタントスープが人気だ。
 15年に発売した「じっくりコトコト プレミアム 黄金のコーンポタージュ」は原料を芽室町産ゴールドラッシュに絞り、価格も通常商品の2倍で販売場所も限った特別な商品だが、初年度は限定3万食が完売した。昨年の台風で十勝が大きな被害を受け原料確保が心配されたが、今季も前年並みの確保が見込め発売のめどが立った。完全復興に至らない中での生産者の支援や協力に感謝している。

 十勝・北海道は素材の宝庫。「富良野ラベンダーティー」など国産素材にこだわった商品は好評で他の道産原料に着目したい。「リボンちゃん」60周年の今年は、「リボンナポリン」に注力している。「リボンナポリン」の起源となる「ナポリン」が発売されたのが1911年。発売当初使用したブラッドオレンジ果汁を使い当時のパッケージをモチーフにした「リボンナポリンクラシック」を23日から道内限定で発売したが、今後も道民の「ソウルドリンク」として広めたい。

「道民のソウルドリンク」として親しまれている「リボンナポリン」と記念限定商品、リボンちゃん(左から)

「挑戦」の社風守る
 -社長就任から4カ月が経過した。改めて決意と社員への期待を。
 先月、経営統合後初となる全社員向けイベントを開き約1100人が集まった。社長としての自らの思いを伝え、レクリエーションで楽しい汗を流した。シンガポールでも現地社員600人を集めパーティーを行った。営業、製造など各部門の社員が一堂に会して思いを一つにし、社の底力を感じた。

 缶コーヒーの開発や温冷両用型自動販売機開発など、当社は常に独自で新しいことに挑戦し続けてきた。統合による企業風土の違いや共通点はあったが、この社風を大切に守り引き継ぐ。北海道がルーツの企業としての責任を持ち社員一人ひとりが働きがい、やりがいを持てる会社にしたい。(聞き手・東京支社長竹内徹)

<ポッカサッポロフード&ビバレッジ>
 2013年にポッカコーポレーションとサッポロ飲料が経営統合し事業開始。サッポロHDの事業会社として、清涼飲料水など飲料、インスタントスープなどの食品、カフェの各部門で業務を展開する。14年にマレーシア工場を稼動し海外事業にも積極的。資本金54億3100万円、従業員数963人(16年12月末現在)

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