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【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】サッポロビール 高島英也社長

  • 2017年1月1日 9時00分



 2017年が幕を開けた。16年はマイナス金利の導入、イギリスのEU離脱、アメリカでトランプ次期大統領誕生などの国際情勢で為替相場が変動し、景況が大きく揺れ動いた。十勝では相次ぐ台風上陸・接近で農業が甚大な被害を受け、試練の1年となった。北海道・十勝になじみある大手企業のトップに、新年の抱負や十勝の可能性などを聞いた。(原山知寿子)

<たかしま・ひでや>
 1959年福島県出身。東北大学農学部卒。82年にサッポロビール(現サッポロホールディングス)に入社し、ビール製造本部製造部担当部長、仙台工場長などを歴任し、前任はポッカサッポロフード&ビバレッジ取締役専務執行役員。趣味はラグビー観戦や薫製作りなどで、出勤前には多摩川沿いをウオーキングし富士山を眺め気合を高める。

お客さま目線を大切に
 1日に就任したサッポロビールの高島英也新社長(57)。醸造部門出身の社長は同社史上3人目で、好調のビール部門のけん引や、北海道の歴史・観光資源でもあるビール文化の振興など、幅広い分野で意欲を見せる。前北海道本部長・北海道本社代表、北海道経済連合会(道経連)元副会長として、十勝の知見も豊富な高島氏に、抱負や北海道・十勝の可能性を聞いた。

 -就任の抱負を。
 消費者目線を大事に取り組む。原点は1997~2001年の大阪工場製造部長時代。もともと当社のシェアが低く厳しい地域だが、営業担当の若手社員に同行し、ビールの味や泡の持ち具合など細かな指摘や意見に徹底して耳を傾けた。時にお叱りの言葉も受けたが、今も財産になっている。

 従業員全員が、お客さま視点で考え、行動する組織を目指す。日々の心掛けや行動の積み重ねが自己を打ち破る変化にもつながる。不平不満の中にも改善へのエネルギーがあるので、スタッフには率直にぶつけてほしいと言いたい。

さらに勢いに
 -ビール部門が好調だ。ビールなどの酒税改定の動きも踏まえた酒類全般の戦略は。
 主力の黒ラベルは昨年11月までで14カ月連続前年同月超えを記録し、好循環期に入ったと感じる。札幌ではさっぽろ大通ビアガーデンが定着しているが、東京・大手町でも黒ラベルのイベントを開催し成功した。クラフトビール、プレミアムビールの人気などビール市場全体も活況なので、各ブランドを磨き上げ、さらに勢いに乗りたい。

 酒税改定はビールの税率を引き下げ、発泡酒や第三のビールの税率を引き上げるものだが、段階的で激変緩和措置も考えられ、消費者の購買動向の変化を踏まえ対応する。国産ブドウを使った「グランポレール」シリーズや中高級価格帯のワイン、シャンパンなど、ワイン部門の好調も維持したい。

道民は「応援団」
 -北海道・十勝への思いは。
 北海道本部長時代は、道内179市町村の大半に足を運んだが、道民はサッポロブランドの「応援団」だと実感した。特に十勝は食材の宝庫だが、創意工夫に満ちた経営人材の宝庫でもあり、業種を超えた連携の強さが素晴らしい。増田正二道経連副会長(帯広信金会長)など旺盛な起業家精神を支え、盛り上げる人や体制の存在も大きい。

 本部長に着任した12年の来道インバウンド(訪日外国人旅行者)数は約80万人だったが、今や200万人を突破した。当然サッポロビールに出合う人も増え、北海道での対インバウンド戦略にも注力したい。北海道限定のサッポロクラシックなどは土産品としての人気も高く強化したい。

<サッポロビール>
 1876年に設立された「開拓使麦酒醸造所」がルーツで、翌年に「札幌ビール」を発売した。戦後、1956年に日本麦酒(当時)が北海道で「サッポロビール」を復活発売し、翌年全国発売した。64年から現社名で、現在はサッポロホールディングス(HD)の事業会社。資本金100億円。従業員数1962人。

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