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【食~北海道食べる通信~】芭露のカキ

  • 2016年10月25日 13時10分

出荷を待つ芭露地区のカキ。芭露カキ出荷組合の徹底したこだわりで品質が保たれている

 わが家では、年末になるとアルミ缶に入ったカキを、サロマ湖から取り寄せていた。これが毎年の楽しみで、蒸したカキにレモンを搾ってかけ、夢中になって食べた。年末が近づくと「あの味を食べたい」と思い出す。

 北海道食べる通信の12月号の取材で、その思い出の味を追い求めて、サロマ湖に向かった。訪れたのはオホーツク管内湧別町にある芭露(ばろう)地区。芭露川が流れるその漁場は、海水と淡水が混じり合う汽水湖で、海と山のミネラルがバランスよく保たれている。サロマ湖の他のどこの地域よりも実の入りがよく、きれいな白い色になるそうだ。

 同地区の漁業者12人は、湧別町漁協組合に所属しながら、「芭露カキ出荷組合」をつくり、徹底的にこだわった商品づくりを志している。今月初旬に訪れた時は、出荷前のカキを引っ張り上げ、貝殻についている泥や汚れを取り除いていた。

 くっついてしまったカキ同士をノミのような道具を使って引き剥がすのを、一つひとつ手作業でこなす。力が必要だが、力任せに作業すると貝殻が割れて商品にならない。「サロマのカキではなく、芭露のカキとして信頼してくれているお客さまがいるから絶対に手は抜けない」と12人全員が同じ意識で「芭露品質」を創り上げる。ブランドを創り上げるのは人の力なのだ。

 ピカピカになったカキは、寒さが増して出荷ができるまで、もう少しサロマ湖の中で過ごす。今年の年末も楽しみでならない。
(「北海道食べる通信」編集長・林真由)

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